独ベルリン在住のマーカス・ポップによる電子音響プロジェクト、
オヴァル(OVAL)が、5月12日(金)にリリースするニュー・アルバム『
ROMANTIQ』より、2曲の新作“video short”をYouTubeにて公開しています。
公開されたのは、アルバムの9曲目「Touha」と7曲目「Elektrin」。これらの映像は独ベルリン在住のヴィデオ・アーティストJuniper Foam(Gary Shultz)という映像作家が監督しています。アルバム『ROMANTIQ』のアートワークや、先日公開された先行シングル「Touha」のミュージック・ビデオを担当したRobert Seidelとは別の映像作家となります。これらの“video short”は、計3部作になっており、アルバム・リリース後にもう1作公開予定とのこと。
オヴァルは、アルバム『ROMANTIQ』にて、2010年の2枚組の大作『
O』以降、職人芸のように磨き上げた、生楽器(オーガニック)とエレクトロニクス(デジタル)の境界線を曖昧にした独自なサウンドをさらに進化させ、従来の音楽家的とも言えるコンポーザー、メロディ・メイカーとしての才能が一気に開花したかのような、オヴァル流のロマンティックな音楽を作り上げています。
本アルバムは、2022年に創立30周年を迎えた米シカゴの老舗インディ・レーベル「Thrill Jockey」からワールドワイド・リリースされますが、こちらがRashad Beckerによるマスタリング音源を使用しているのに対して、日本盤CDにはマーカス・ポップ本人によるマスタリング音源を収録。Rashad Beckerによるマスタリング音源は、日本国内のデジタル配信でも聴くことができます。
また、ライナーノーツは、これまでもマーカス・ポップと多くの対話を重ねてきた、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員の畠中実、近年のオヴァルの音楽的動向や変遷にも注視しているデンシノオトが担当しています。