2016年9月、
NHK交響楽団首席奏者としての2シーズン目をスタートさせる指揮者の
パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi)。P.ヤルヴィ&NHK交響楽団の録音プロジェクト“R.シュトラウス: 交響詩チクルス”の第2弾として、2015年10月に催された“パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念”と題された演奏会での3曲をそのままライヴ録音した『R.シュトラウス:交響詩チクルス2〜ドン・キホーテ、
ティル・オイレンシュピーゲル、ばらの騎士』(SICC-19020 3,000円 + 税)が8月31日(水)にリリース。
「ドン・キホーテ」「ティル・オイレンシュピーゲル」「ばらの騎士」は、いずれもP.ヤルヴィいわく“一風変わった人物たち”をR.シュトラウスが精緻に活写した音楽。3曲とも、P.ヤルヴィにとっては初録音です。「ドン・キホーテ」では、ノルウェーの大チェリストにしてP.ヤルヴィが全幅の信頼を寄せる盟友(すでにエラート・レーベルに共演録音あり)の
トゥルルス・モルク(Truls Mørk)が独奏を担います。モルクにとっても、本アルバムが初の「ドン・キホーテ」レコーディングです。サンチョ・パンサ役(ヴィオラ独奏)はN響首席奏者の佐々木亮が務めます。N響がP.ヤルヴィの指揮にくらいつき、物語が圧倒的な俊敏さで蘇る「ティル」、しなやかで引き締まった「ばらの騎士」の鮮烈な名演があわせてDSDレコーディングされており、SA-CDマルチ(5ch)も収録のほか、50ページにわたる充実のライナーノーツには気鋭のシュトラウス研究者・広瀬大介執筆の曲目解説およびパーヴォのコメントなども掲載されます。
P.ヤルヴィとN響は、9月8日(木)の〈N響90周年記念特別演奏会〜マーラー「一千人の交響曲」〉から10月6日(木)の〈N響90周年&サントリーホール30周年 パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団特別公演〉まで、5つのプログラムによる10回の演奏会を予定。また11月25日(金)〜12月5日(月)にかけては、P.ヤルヴィと
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの2年ぶりの日本ツアーが実現します。この日本ツアーでは、ソリストにベルリン・フィルの第1コンサートマスターを務めるヴァイオリニストの
樫本大進が迎えられます。