注目の指揮者、
パブロ・エラス=カサドが
パリ管弦楽団とともに録音した
ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」が4月中旬に発売されます。カップリングはソリストに
イザベル・ファウストを迎えた
エトヴェシュのヴァイオリン協奏曲第3番「アルハンブラ」を収録。2019年9月、パリ管弦楽団の本拠地であるフィルハーモニー・ド・パリのグランド・サル・ピエール・ブーレーズで録音されました。
「春の祭典」はエラス=カサドの明晰な解釈とパリ管による精緻で多彩な色彩感をもつ演奏、個性的な奏者たちの楽器一つ一つが良く響き、最高のアンサンブルを聴くことができます。第1部は、土着的な要素よりも知的で洗練された印象ですが、第2部では万華鏡のように、光と色彩が目まぐるしく変化する演奏、それをエラス = カサドは躍動的かつ鮮やかに引き出しています。
カップリングの「アルハンブラ」は2019年7月にスペインのグラナダ音楽祭の委嘱作品として、ファウストとエラス=カサド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによって初演されました。スペイン・グラナダにあるアルハンブラ宮殿に触発されたこの曲は、初演者であるファウスト、エラス=カサドの2人に捧げられています。作曲者のエトヴェシュは「宮殿の噴水、その次元、周囲の山々、アンダルシアの素晴らしい夕日、これらすべてが私の作品の一部となりました。私が画家であったらそれを描いていたでしょう」と語っています。また作品には、2人の名前が音名として隠されています。
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