2月10日(日本時間では11日)、ロサンゼルスのステイプルズ・センターにてグラミー賞の授賞式が行なわれ、今年最多部門でノミネートされた
マムフォード&サンズが、昨年発表のヒット作
『バベル』で最優秀アルバム賞を受賞するなど、大きな盛り上がりを見せました。ここではジャズとワールド・ミュージックの受賞者を紹介していきます。
ジャズで最も注目されるBest Jazz Instrumental Albumを受賞したのは、
パット・メセニーが新たに結成したユニットのアルバム
『ユニティ・バンド』。パット・メセニー(g)のほか、
クリス・ポッター(sax)、
ベン・ウィリアムス(b)、
アントニオ・サンチェス(ds)からなるスーパー・バンドは、5月下旬にブルーノート東京での来日公演の予定もあり。
Best Jazz Vocal Albumを受賞したのは、こちらも来日を控える
エスペランサの
『ラジオ・ミュージック・ソサエティー』。前作、『チェンバー・ミュージック・ソサエティ』では最優秀新人賞を受賞。2作連続でグラミーに輝きました。来日公演は3月19日、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて行なわれます。
その他、BEST IMPROVISED JAZZ SOLOは
チック・コリア&
ゲイリー・バートンの『ホット・ハウス』、BEST LARGE JAZZ ENSEMBLE ALBUMは
アルトゥーロ・サンドヴァルの『Dear Diz(Every Day I Think Of You)』がそれぞれ受賞しました。
ワールド・ミュージックでの受賞は以下のとおり。BEST WORLD MUSIC ALBUMは先日亡くなったインド音楽の大家
ラヴィ・シャンカールの『The Living Room Sessions Part 1』。BEST LATIN POP ALBUMはコロンビアの国民的人気歌手
フアネスの『MTV Unplugged Deluxe Edition』。BEST LATIN ROCK, URBAN OR ALTERNATIVE ALBUMは日本にもファンの多いチカーノ・バンド、
ケッツァルの
『イマジナリーズ』。BEST REGIONAL MEXICAN MUSIC ALBUM はチーフタンズとの共演でも知られるメキシコのシンガー、リラ・ダウンズの『Pecados Y Milagros』。