今年でミュージシャンとしてのキャリア40周年を迎え、8月には還暦となったジャズ・ギタリスト、
パット・メセニー。彼が結成した新グループ、パット・メセニー・ユニティ・グループ(Pat Metheny Unity Group)は現在ワールド・ツアーの真っ最中、日本公演はこの10月に大阪、東京、名古屋、神戸の4都市で行なわれます。
2012年にクリス・ポッター(sax)を迎えパット・メセニー・ユニティ・バンドを結成、翌年9月にはマルチ・インスゥルメンタル奏者のジュリオ・カルマッシが加入し、名を改め、新たに活動をスタートしたパット・メセニー・ユニティ・グループ。なお、弱冠33歳のイタリア人ミュージシャン、ジュリオ・カルマッシは、2009年に動画再生サイトにクイーン「ボヘミアン・ラプソディ」の全パートを“ひとりで”演奏した動画をアップし、一躍世界中から注目を浴びたマルチ・プレイヤー。パットとはベーシストスのウィル・リーを通じて知り合ったとか。
かつてパットは、複数の楽器を同時自動演奏する巨大マシーン“オーケストリオン”を開発。アルバムやライヴで共演しファンの度肝を抜きましたが、ジュリオ・カルマッシは、まさに人間オーケストリオン的な存在。「今までのグループをモノクローム映画と例えるなら、新グループはIMAX 3D映画!」(パット)とコメントするなど、ジュリオの加入はバンドへ劇的な進化をもたらした様子。
アメリカを経て欧州16ヵ国をまわり、10月にはいよいよアジア・オセアニアへとやって来るパット・メセニー・ユニティ・グループ。注目のセットリストは、グループとしての初アルバム
『KIN(←→)』を中心に、オールド・ファン歓喜のナンバーや、カヴァーも飛び出しているそう。「このグループとだったら、なんでも出来てしまいそうだ!」(パット)という充実のステージをぜひ会場で体感しましょう。