フルトヴェングラー、
ベーム、
カラヤンらとともにクラシック音楽界の礎を築いた伝説のピアニスト、
パウル・バドゥラ=スコダ(PAUL BADURA-SKODA)がついに最後の来日ツアーを行ないます!
5月28日(水)の福岡・アクロス福岡シンフォニーホール公演を皮切りに、全国8ヵ所で開催。なかでも6月5日(木)19:00開演の東京・すみだトリフォニーホール公演は、リサイタルと協奏曲を一度に味わうことのできる贅沢な一夜となっています。
バドゥラ=スコダは1927年、ウィーン生まれ。ウィーン音楽学校に入学した2年後、オーストリア音楽コンクールで優勝し、
エドウィン・フィッシャーに師事。49年、フルトヴェングラーとカラヤンが彼の並外れた才能に注目し、ザルツブルク音楽祭で衝撃的なデビューを果たしました。続いてニューヨーク、東京のリサイタルでもセンセーションを巻き起こし、彼のLPレコードは何年もの間、ピアニストとして発売枚数第1位を保持しました。
コンサート・ピアニストとしての華やかな活動と同時に、バドゥラ=スコダはフィッシャーの死後、ウィーンやザルツブルク、エディンバラ、シエナでマスタークラスの伝統を続け、今日でも自分の貴重な時間と情熱を若い音楽家の育成に捧げ、熱心にアドバイスをしています。
6月5日のすみだトリフォニーホール公演は、前半に
モーツァルトの「幻想曲 ニ短調 K397」、
ハイドンの「ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI-20」、
シューベルトの「4つの即興曲 作品90 D899」、後半にモーツァルトの「ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K595」がプログラムとして予定されています。協奏曲はバドゥラ=スコダの弾き振りによる東京交響楽団との共演です。
86歳の巨匠、最後の日本公演をお聴き逃しなく!
写真:(c)Irene Zandel