1970年にソロ・デビュー・アルバムでもある『
マッカートニー』、1980年に『
マッカートニーII』と、ほぼすべての楽器をみずから演奏した2枚のアルバムを発表している
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が、その流れをくむ、コロナ禍の自主隔離中に制作したニュー・アルバム『マッカートニーIII』(CD UICY-15964 2,500円 + 税)を12月11日(金)にリリース。発売に先駆けて、YouTubeでアルバムのトレイラーが公開されています。
『マッカートニー』と『マッカートニーII』に使われた写真が、1998年に亡くなった妻の
リンダ・マッカートニーが撮影したものだったことを踏まえ、『マッカートニーIII』でも娘のメアリーや甥のソニーといった家族や、ポールがみずから携帯電話で撮影した写真が使われています。アルバム・ジャケットと文字のデザインはアメリカの現代芸術家、エド・ルシェが手掛けました。
ポール・マッカートニーは新作について「僕はロックダウンの時期を自分の農場で家族と過ごしていた。毎日自分のスタジオに通っていた。映画音楽の仕事を少ししなければならなかったんだけど、それがオープニングで使われることになった。それが終わった後で、さあ何をやろうか? と考えた。何年も前に少しだけやりかけた曲がいくつかあったけれど、いつも時間がなくなって半分くらいのところで終わっていた。だから、そういう曲にはどういうものがあったのかを思い出していった。そして毎日、その曲を元々書いた楽器でレコーディングを始めて、だんだんと楽器を足していった。とても楽しかったよ。仕事のために曲を書くのではなく、自分のために曲を作っている感じだった。というわけでやりたかったことをやったんだ。それがアルバムになるとは思ってもみなかった」とコメントしています。
Photo by Mary McCartney