レオナルド・ディカプリオと
リドリー・スコットが製作に名を連ねることでも話題の映画『ファーナス/決別の朝』(9月27日より新宿ピカデリー他にて全国公開)。2009年の『クレイジー・ハート』でアカデミー賞をはじめとする数々の賞に輝した
スコット・クーパーが監督、『ダークナイト』でバットマン役を演じ、2010年の『ザ・ファイター』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞を受賞した
クリスチャン・ベイルが主演するこの映画には
パール・ジャム(Pearl Jam)の「リリース」が使用されています。
この曲は1991年発表の彼らのデビュー・アルバム
『テン』に収録されており、ライヴのオープニングを飾ることも多い曲ですが、これまでにいなかる媒体にも使用許可が下りたことはありませんでした。しかし、スコット・クーパー監督から曲使用のオファーをされたパール・ジャムのヴォーカリスト、
エディ・ヴェダーは、作品を鑑賞した際に涙を流し、曲の使用許可だけでなく、偽りのない気持ちを観ている人に伝えたいとエンディング用にヴォーカル・パートを20数年ぶりに再録音。「リリース」は、父親への思いを歌ったエディにとって非常に私的で思い入れのある曲であり、起用の理由についてスコット監督は、「本作のテーマの一つでもある“喪失”と共通するところがあった」と語っています。また、本作の冒頭シーンとエンディングの両方で流れるこの曲ですが、冒頭シーンで使用されているのは、デビュー・アルバム『テン』に収録されているもので、エンディングでは本作のために新たに録音されたものが使用されています。
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