さる10月12日(日)、約3年ぶりとなった待望のオリジナル・アルバム
『ひいてるぜ』を引っさげ、ロック・バンドの
ピアノゾンビがワンマン・ライヴ〈骨殺しナイト〉を渋谷TSUTAYA O-EASTで開催。会場に詰めかけた超満員のオーディエンスをたっぷりと魅了した彼らは、ワンマン大阪編を12月6日(土)に梅田CLUB QUATTROで行なうことも決定しています。
開演前からバンドのヒストリー映像が流れ、いやおうなしに興奮が高まるO-EAST。そこへオープニングSEが聞こえてくると、ステージ後方から、下僕(下僕)に先導され、アキパンマン(vo, g)、北松戸マン(b)、ヘルプマン(ds)、中島マン(g)らに担がれ“棺”が登場。SEが終わると、棺の中からは、ホネヌキマン様(大王)が……。「HOLD ME DIE」がスタートするや、立て続けに「Hey You!!」「ゾンビのダンス」「キラキラの世界」と、ライヴは開幕。
「ワンマンだぜー!!」と、まずは第一声。「今日は話すことが一杯ある。1時間のトークショーでもしようかな」そんなジョークを飛ばすと早速、下僕によりワインと特大グラスが運ばれ、特大グラスに注がれたワインを飲み干すホネヌキマン様。歓声と軽快なトークから、そのまま「夕暮れ沈む繰り返し」。
横ノリを誘う「ミュージックさん」、ホネヌキマン様の一生懸命なピアノソロからはじまった哀愁を感じさせる「さくらの歌」、ムーディ・ロック「夢みたいなうた」、ハードなロックを聴かせる「DDD」「敬礼」と続き、オーディエンスを煽ったかと思うと一転、バラード「人間の歌」。
さらに、「俺から最高の一曲を送るぜ!」(ホネヌキマン様)とのMCから、夢を持ち続けることの大切さを歌う「dream tablet」――。と、ステージが暗転。和太鼓の音が鳴り響き、スクリーンには“祭”の文字。法被を羽織ったホネヌキマン様が登場するや「ゾンビの祭り」がスタート。(簡易)神輿での練り歩きで会場は一体となって盛り上がると、名曲「ベイビーベイビー」へ。
ここでメンバー手作りのオリジナル映像が流れ、その後はさまざまなコスチュームに着替えたメンバーが登場し、彼らの醍醐味ともいえる寸劇がスタート。敵役の北松戸マン、アキパンマン、下僕、捕らわれ役の女装したヘルプマン、正義の味方に扮したホネヌキマン様、さらに“ゾンビつながり”で北海道小樽市のゆるキャラ“ゾンベアー”も登場し、ストーリーがエンディングを迎えるとそのままダンス・ナンバー「ホネヌキマンのテーマ」。また、「ワインのしらべ」「未来ノ歌」「Talk back」「世界平和ロックンロール」とキラーチューンを次々と披露し、勢いは加速。
「この日のために毎朝10キロ走ってきたけど、さっき両足つった」(ホネヌキマン様)との告白から、「最後にとっておきのバラード・ナンバーを用意したから」と「ウサギのうた」のイントロをはじめると、アキパンマンが大阪でのワンマン・ライヴをアナウンス。ひときわ大きな歓声と大合唱の中で本編は終了。
鳴り止まない拍手に応え、ホネヌキマン様が登場しピアノ・ソロを披露、アキパンマンは「3年もアルバムを出さずに裏切ってきましたが、O-EASTをいっぱいに出来るお客さんに集まってもらって本当に感謝しています」とオーディエンスへの感謝の気持ちを伝え、また「Wikipediaは間違ってる。静岡県富士宮市で結成したとなっておりますが、新宿の“世界の山ちゃん”で結成したから」「誰かWikipedia更新してください」と会場を沸かせると、ピアノ伴奏にのせアキパンマンが「ゾンビの光」を歌い上げ、アンコールは終了……しかし、それでも鳴り止まない歓声にWアンコールを敢行、「大王ロケンロー」「ゾンビのうた」を披露し大盛況のまま、ワンマン・ライヴはフィナーレを迎えました。