フランス映画『男と女』の音楽と出演で著名な
ピエール・バルーが主宰するフランスの名門インディペンデント・レーベル、サラヴァ(SARAVAH)。今年はレーベル創設50周年にあたるアニヴァーサリー・イヤーです。その記念すべき年に、サラヴァ全盛期の70年代に発表された、LP2枚組からなる伝説のジャズ・コンピ
『サラヴァ・ジャズ』(RPOZ-10019〜20 3,000 円 + 税)が
世界初CD化され、1月20日(水)にリリースされました。5枚組LP『ピアノ・パズル』と双璧をなす“サラヴァ・オリジナル編集盤史上二大幻の名盤”として、すでにアナログ市場からもほぼ姿を消したという傑作です。
Disc1(LP-Disc-1のAB面)はピアノ・ブルースマン、
チャンピオン・ジャック・デュプリーの貴重な音源からチック・ストリートマンへと続くブルージー&フォーキーな流れで、そこからフレンチ・ピアノに続く絶妙なセンスが光ります。
Disc2(LP-Disc-2のAB面)は
ナナ・ヴァスコンセロス〜バルネ・ウイラン〜
ブリジット・フォンテーヌ&
AEOCというジャズ / ワールドを越境した革新的なサウンドが続き、さらにレトリスム運動(文字主義)の看板アジテーター、モーリス・ルメートルの貴重な音源が続くあたりはサラヴァならではのセレクトです。そして最後はソプラノ・サックス奏者スティーヴ・レイシー5連発という凄まじさ。サラヴァ専属エンジニアのダニエル・ヴァランシアンの技も冴える
スティーヴ・レイシーの名作『Lapin』(1971)から4曲と、
デレク・ベイリー(g)、スティーヴ・ポッツ(ss, as)らも参加した『DREAMS』(1975)から1曲が選ばれています。
また3月2日(水)にはサラヴァの歴史を彩った女性アーティストの音源をコンパイルした
『パリ18区、サラヴァの女たち』(RPOP-10012 2,400円 + 税)、ブリジット・フォンテーヌ
『ラジオのように』(RPOP-10013 1,800円 + 税)のリリースも予定されています。