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ピンク・フロイドの名盤『アニマルズ』が45年を経てニュー・リミックスで蘇る アートワークも一新

ピンク・フロイド   2022/07/04 13:57掲載
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ピンク・フロイドの名盤『アニマルズ』が45年を経てニュー・リミックスで蘇る アートワークも一新
 1977年発表のピンク・フロイド(Pink Floyd)の名盤『アニマルズ』にニュー・リミックスを施した『アニマルズ(REMIX) / ANIMALS 2018 REMIX』が、CD、LP、Blu-ray、SACDの各フォーマットで9月16日(金)に発売されます。また、それらのフォーマットすべてと貴重な写真を掲載する32頁のブックレットを収める「限定デラックス・ヴァージョン」が10月7日(金)に発売されます。Blu-ray、SACDには5.1サラウンド・サウンドを収録。『アニマルズ』を初めて5.1chで聴くことができます。また、バタシー発電所に豚が飛ぶ象徴的なアートワークも一新されています。

 ピンク・フロイドの音を司るジェームス・ガスリーによるオリジナル・マスター・テープからの渾身のリミックス音源は2018年に作られたものの、お蔵入りに。今回ついに日の目を見ます。

 『アニマルズ』は1970年代半ばのイギリスにおける社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバム。人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判しています。ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品はさまざまな階層の人々を動物に描写しており、「豚」(権力者)を頂点、感情を失った「羊」(労働者)の群れを底辺に置き、「犬」をカネと他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちにたとえています。経済的状況が当時と酷似している今の世の中とも共鳴しています。

 豚(今は“アルジー”という名で知られている)のバルーンがバタシー発電所の2本の煙突の間を漂っている、あまりにも有名で象徴的なアルバムのジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想し、長年ピンク・フロイドとコラボレーションを行ってきたヒプノシス・スタジオのストーム・トーガソンがデザインを手掛けたもの。今回の新たなリリースにあたり、ヒプノシスでストーム・トーガソンとパートナーを組んでいたオーブリー“ポー”パウエルがデザインを一新。バタシー発電所は近年大規模な再開発が行なわれているが、改装工事の際にパウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えました。

 新たなデザインについて、パウエルは「1977年のオリジナル盤はあまりにアイコニックで、それ自体がアートだった。それをアップデートする機会を得て、ある意味手ごわい課題ではあったが、新たに撮影を行なって変わりゆく世界を反映させた。そして現代のデジタル着色テクニックを使うことにより、ピンク・フロイドのやや陰鬱なメッセージをキープした。アルバムの伝えるメッセージに忠実な、ジョージ・オーウェル風の動物のテーマと豚の“アルジー”を利用してね」と語っています。

Photo by Rupert Truman and Aubrey Powell Hipgnosis
© Pink Floyd Music Ltd


ピンク・フロイド 日本公式サイト
pinkfloyd.jp
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