カート・コバーンなどその後の数々のアーティストに影響を与えてきた伝説のUSロック・バンド、
ピクシーズ(Pixies)。今年4月には、23年ぶりとなるニュー・アルバム
『インディ・シンディ』をリリースし、さる8月にはサマーソニックに出演してファンを沸かせてくれた彼らが、新作から「Ring The Bell」のミュージック・ビデオを公開しました。
先週ティーザーと称して公開されたビデオは、ピクシーズのファンであるイスラエル出身の少女2人、Lital MizelとAdi Frimmermanが2005年に自主制作したピクシーズの楽曲「Hey」にあわせて口パクをするというビデオ。あっという間にそのビデオは話題となり、今では3,400万の再生回数を記録するほどの人気に。そんななか、今年6月に2人はイスラエル公演を行なったピクシーズの舞台裏に招待され、念願の対面を果たしたそう。そこで冗談半分にバンドに新たなビデオ作成を提案したところ、今回の「Ring The Bell」で実現することとなったのでした。
ショッピングカートを手に、ところどころに破棄されたものを拾い集めながら旅をする2人はやがて友人らが集う神聖な場所へとたどり着く……そこで、今となっては懐かしのアイテムとなってしまったVHSやカセットテープ、ローラースケート、レコードプレーヤーなどが多数登場する、という今回のビデオ。「この曲は何かが終わる瞬間、儚い時間の中で過去を振り返って何かを恋しく思う気持ちを歌っている気がする」とMizelが言うような思いがシナリオの背景にあるよう。「80年代に生まれた私たちがノスタルジックをテーマにした作品を、今では形を変えてしまったものなどとともに、子供の頃の思い出をベースに作りたかったの」と彼女は語っています。