ニュース

Pot-pourri(ポプリ)、2ndアルバム『Diary』より「In Profile」を配信リリース

Pot-pourri   2022/04/19掲載(Last Update:22/04/20 13:22)
はてなブックマークに追加
Pot-pourri(ポプリ)、2ndアルバム『Diary』より「In Profile」を配信リリース
 自らをアブストラクト・ポストパンクと評し、普通のロック・バンドの編成とは異なるアンサンブルで、メロディアスながらもカッティング・エッジなオリジナル・サウンドを追求してきたPot-pourri(ポプリ)が、2019年の1stフル・アルバム『Classic』(クラシック)以来となる、2ndアルバム『Diary』(ダイアリー)を5月8日(日)にリリース。発売に先駆け、アルバム収録曲「In Profile」を4月20日(水)に配信リリースします。

 6曲入りながら、フル・アルバムのヴォリュームで届ける新作『Diary』は、世界的にも、全楽曲の作詞・作曲を手掛けるフロントマンのSawawo個人的にも、壮絶で大きな変化のあった時期(2020年〜2021年)に制作された楽曲群が収録されています。変化の渦中に「変化に慣れる前に、いまあることを忘れたくない」という想いで取り組み、なおかつ、聴きかえした際にノスタルジーにならないような作品にしようと思い、Sawawoは「記録する」「録音する」ということへ拘り、あえて宅録やフィールドレコーディングなどを多用しています。

 前作『Classic』と比べると、『Diary』は歌詞もサウンドもかなり拡がりのあるものになり、より多くの人に届きうる作品となりました。録音環境は多岐に渡りますが、むしろソングライティングの個性がより際立ち、前作以上にアルバムとして統一感のある作品となっています。

 サウンドメイキングにおいては、Sawawoの音楽嗜好の核になるものを掘り下げるように、黎明期のイギリスのポスト・ロック周辺(トーク・トークの『Sprit of Eden』期、A.R.ケインの『Sixty Nine』やBark Psychosis等)や、前作以上にプログレッシヴ・ロック(特に『アイランズ』期のキング・クリムゾン)的なものが意識的・無意識的に反映されているようなところから始まり、完成が近づくに連れて、レディオヘッドの『アムニージアック』や『ア・ムーン・シェイプト・プール』、スウェーデンのミュージシャン、スティーナ・ノルデンスタムの『Dynamite』や『People Are Strange』(カヴァー・アルバム)との類似性を感じさせるようになりました。

 音の質感はTirzahおよびMicachu(ミカ・レヴィ)の参照に始まり、Slauson Malone、Wool and the Pants等、ジャンルを超えた現代のローファイ感を自分達なりの解釈で導入しています。メンバーとしてプログラミングで参加するRYO NAGAI a.k.a.液晶が全曲のミキシングを手掛け、彼がリスペクトするナイン・インチ・ネイルズノーツイストラディアンのようなポストパンク、ダブ、エレクトロニカ / IDMの流れを汲んだ、轟音と静寂が同居するサウンドを作り上げました。

 できあがった作品はレーベルであるHEADZの繋がりもあるdetune.や、君島大空の作品に通底する変則的な構成やファンタジックな世界観も見せています。メンバーも影響を公言するPeople In The Boxが日本のオルタナ・バンドとしてのスタンスを崩さず確立した、モダンでもある独自のポップ・スタイルに近い空気感を持った、前作以上に唯一無二な音楽性に到達した素晴らしいアルバムとなりました。

 マスタリングはDUB SQUAD / ROVOの益子樹が担当し、Pot-pourriの理想とする立体感のあるサウンドに仕上げました。アートワークとデザインは前作『Classic』に引き続き、『バベルの設計士』(ジャルダンコミックス)で知られる“建築漫画家”芦藻彬が担当し、Pot-pourriの音楽を立体物のCD装丁を含めたヴィジュアルで表現しています。

 また、For Tracy Hyde/エイプリルブルーの“管梓 a.k.a. 夏bot”は、「ネオアコ的モンド感を漂わせるギター。それを支えるモダンでファットなローエンド。耳をかき乱すグリッチ。さまざまな音楽の面影が去来し入り混じる様子には、Pot-pourriというバンド名そのままの奇妙で豊穣な美しさがある」とコメントを寄せています。



■2022年を4月20日(水)配信開始
Pot-pourri
「In Profile」

iTunes(Apple Musicを含む)、Amazon(サブスクのみ)、AWA、YouTube Music、KKBOX、Deezer、facebookで配信

■2022年5月8日(日)発売
Pot-pourri
『Diary』

CD HEADZ-253 2,090円(税込)

Pot-pourri 2ndフル・アルバム『Diary』発表記念ファースト・ワンマン・ギグ
2022年5月8日(日)
東京 NEPO Kichijoji
開場 12:00 / 開演 12:45
nepo.co.jp/contacts/index/1701?tab=booking
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015