クイーン(Queen)の結成40周年を記念した大規模なエキシビジョン〈Stormtrooper In Stilettoes〉が、ロンドン東部にあるトゥルーマン・ブリュワリーで25日(金)にスタートしました。開演前には世界中から集まったファン500人が行列を作るほどの人気ぶり!
一般公開に先立ち行なわれた前夜祭には、
フレディ・マーキュリーの母親をはじめ、
ピンク・フロイドのニック・メイソン、
ローリング・ストーンズの
ロン・ウッドといった大物アーティストから、
フー・ファイターズ、
MIKA、ザ・フィーリング、ジェシー・J、トム・チャップリン(
KEANE)まで、多くのミュージシャンや俳優などが駆けつけ、改めてクイーンが幅広い層に支持されていることを痛感。
エキシビジョンのタイトルは、
ブライアン・メイの作品「シー・メイクス・ミー」(『シアー・ハート・アタック』収録曲)のサブタイトルから付けられており、ブライアンは、「クイーンとして被ったベールの裏側を見せる、という意味からなんだ。タイトルには、並行する二つの意味があると思う。僕らはバンドとしてパワフルな面と、それでいて繊細なアイデアを音楽で表現しようとしている。この言葉はクイーンの中にあるパラドックス矛盾を象徴しているんだよ」と語っています。
会場ではブライアンとドラムの
ロジャー・テイラーが在籍していたバンド、スマイルの時代から、5枚目のアルバム『華麗なるレース』に至るまで、初期のクイーンの6年間を6つにブースに分け、それぞれのアルバムに関連した懐かしい写真や記念品等を時系列的に展示。会場内にはブライアンの自作ギター“レッド・スペシャル”の制作現場となった古い暖炉や、当時のレコーディング・スタジオを再現するコーナーに、メンバーが実際に着用したステージ衣装、フレディが履いていたバレエ・トゥー・シューズなど、ファンにとっては堪らないグッズが約500点展示されています。
そして、特筆すべきは映像コーナー。「ボヘミアン・ラプソディ」の世界初3Dビデオや、1976年のロンドン・ハイドパーク公演、1977年の米テキサス公演など、ほとんど殆ど商品化されていない希少な70年代のライヴ・フッテージが驚くほどクリアな映像になって甦っており、デビュー直後のインタビューや、フレディがドラムを叩き、ロジャーがブライアンのギターを弾くというあり得ないリハーサル模様など、お宝映像が満載!
初めて開催されたエキシビジョンを見たメンバーは、二人とも複雑な気持ちだったよう。「多く人があの頃のクイーンに興味を持ってくれることに対して、とても嬉しく思っている。同時に、写真に写っている多くの知り合い、友人たちがこの世を去ってしまっていることを悲しく感じた。フレディーを筆頭に多くの友達が、若い時のままで僕らの思い出の中に残っているんだ。だから嬉しさと悲しさがまじりあった気持ちになったよ」とロジャー・テイラーは語っており、ブライアンも「感情的に大きく動揺した」とのこと。「写真の中には当時すごく親しかった人たち、今はもうこの世にいない人たちが写っていて、あの頃の現実がまざまざと甦ってきたんだ。初期の自分たちをあれほど細かく目にするのは痛々しい体験でもあるんだ」とコメントしています。
なお、クイーンを生んだイギリスでの盛り上がりに負けず、日本でもクイーンのエキシビジョンの開催が決定しており、4月28日から東武百貨店池袋店で〈クイーン & MUSIC LIFE展 〜クイーンが愛した日本〜〉が開催。
こちらのエキシビジョンでは、クイーンの過去6回の来日公演にスポットを当て、当時の貴重写真、インタビューの復元など、まさに“私たちが体験したクイーン”が甦ります。
また、3月16日には1stアルバム『戦慄の王女』から『華麗なるレース』までの5枚がリマスタリング盤で再発。デビュー前のデモテープなど、貴重なボーナス・トラックが収録された特別盤も同時発売予定! こちらもお忘れなく。
〈クイーン & MUSIC LIFE展 〜クイーンが愛した日本〜〉●開催期間:4月28日(木)〜5月5日(木・祝)、午前10時〜午後8時
●会場:東武百貨店池袋店 5F 4番地紳士服特設会場