2011年は、
QUEEN(クイーン)の結成40周年
とFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)の没後20年目が重なるダブル・メモリアル・イヤー。これを記念し、現在全国公開中のライヴ映画「Queen Rock Montreal cinesound ver.」の公開中イベントとしてフレディの命日である11月24日(木)、東京・新宿 新宿バルト9 シアター6にて〈“フレディ・マーキュリー没後20年命日スペシャルメモリアルデー”イベント〉が開催されました。
まずは、QUEEN楽曲演奏集
『ウィー・ウィル・ロック・ユー〜クイーン・クラシックス』11月23日にリリースしたばかりの麗しきストリング・カルテット、
“1966quartet”による演奏! 「フレディへの追悼を込めて演奏します」とコメント、「We Will Rock You」「Bohemian rhapsody」を生演奏。大胆なアレンジとストリングスの美しい音色で会場を魅了、拍手喝采となりました。
続いて元「ミュージックライフ」編集長、音楽評論家の東郷かおる子が登場。QUEENが初の表紙を飾った1974年の「ミュージックライフ」を持参、「クイーンは、60年代のビートルズと同様に曲が後世まで残り、その都度新しいファンを獲得する稀有なバンドだと思う」と紹介。「ドラマやCMで使われることが多いのは、クイーンの曲が1曲のどこをつまんでもサビだらけで、ワンフレーズでも思わず使いたくなる魅力があり、それが当時を知らない若い世代にもキャッチ―なのでは」と、QUEENが世代を超えて愛される理由を分析しました。1975年の初来日時を振り返り、「羽田空港にメンバーが到着したとたん、女の子たちにぐわーっと囲まれ、まるで違う惑星に行った気分、と彼らがみな驚いていた」と当時を回想。「自分たちのキャリアを考える上で、日本の武道館でのコンサートは特別で、それまでステージで演奏だけに没頭していたけれど、熱狂してくれる観客があってこそ、良い演奏を引き出してもらえることをそこから学んだんだよ、と後にブライアン・メイが話してくれて嬉しかった」という逸話も披露。「The Show Must Go On」を聴き返し、「あの時フレディの体調は最悪で、でも魂の最後の一滴まで絞り切って歌ったと感じる。メンバーもフレディ自身も先が長くないことは知っていて、彼にとっては“Show = Life(人生)”の意味。それを思うと涙がちょちょぎれましたね」と語ると、会場には涙ぐむファンの姿も。
イベント終了後は“油の乗りきっているクイーンが見られる”と東郷氏も太鼓判の「Queen Rock Montreal cinesound ver.」が上映スタート!配られたサイリウムを振りながら、それぞれの想いを胸に映画館ならではのサウンドと大画面でライヴを堪能。QUEEN、フレディの魅力を再び確かめることができる一夜となりました。