クイーン(Queen)がデビューして1年。1974年に彼らはロンドンのレインボー・シアターで3月31日、11月19日、20日と3回のライヴを行ないました。そのうち、サード・アルバム『シアー・ハート・アタック』を発表直後、11月のライヴを中心に収録する映像作品『クイーン〜ライヴ・アット・ザ・レインボー '74』(Blu-ray VQXD-10081 5,200円 + 税 / DVD VQBD-10182 4,200円 + 税)が9月8日(月)に発売されます。
「キラー・クイーン」「ナウ・アイム・ヒア」などの初期ヒット曲、そして「オウガ・バトル」「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」「神々の業」など、この時期しかライヴ演奏されなかったヘヴィなナンバーが観られるほか、約半年後、75年4〜5月に行なわれた初来日公演と似ているセットリストも見どころのひとつです。
若き日の
フレディ・マーキュリーが放つ妖しいカリスマ性、ハード・ロッカーぶりを発揮する
ブライアン・メイのギターと
ロジャー・テイラーのドラムス、ファンクに傾倒する以前のソリッドな
ジョン・ディーコンのベースが一丸となって織りなすライヴ・パフォーマンスは、ブリティッシュ・ロックの異端にして完成形のひとつ。彼らは、翌75年にアルバム『オペラ座の夜』とシングル「ボヘミアン・ラプソディ」で不動の地位を築くことになりますが、ここでは、その直前の爆発寸前の勢いを感じさせてくれます。
ボーナス映像として同年3月31日のライヴから「サン・アンド・ドーター」「モダン・タイムス・ロックン・ロール」そしてブライアン・メイのギター・ソロを収録。こちらは『クイーンII』に伴うツアーからのもので、約10分と短いフッテージながら、今回が初出の貴重映像です。