個人で輸入雑貨商を営む男“井之頭五郎”は、商用で日々いろいろな街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、言葉で表現できないようなグルメたちに出会うのだった――。
松重 豊を主演に迎え、熱い人気をほこるグルメ・ドキュメンタリー・ドラマ第4弾、『孤独のグルメ Season4』。
Blu-ray&
DVD-BOXも好評を呼ぶ中、原作者であり、「ふらっとQUSUMI」コーナーや、シナリオ協力のほか番組の劇伴も手がける
久住昌之のインタビューが到着しました。
「最近はライヴの注文が多くなって、自分でやることよりも普通にオファーが急増した(笑)。おそらく今年は、
ザ・スクリーントーンズで大小ありますが、40回はライヴをやっているはず。11月だけで10本とかやっている。3日に1本ですよ。その間にパリへ一週間、取材に行っていたので、しっちゃかめっちゃかでした(笑)。でも、それだけ時間を割いているのでチームワークがよくなって。いろいろな音楽もできるようになった。ボクらは毎シーズン新曲を50曲ぐらい作っています。静かなドラマなので、音楽の役割が大きいんです。主人公の言葉が少ないぶん、その心情を音楽で表そうと」(久住)と、ドラマで音楽が使われることで、バンド活動にもその効果が反映されているとか。
Blu-ray&DVDでのお楽しみ、特典映像については、「これも毎回クオリティーが上がっています(笑)。『THE SCREENTONES in 日間賀島LIVEドキュメント』は最高ですね。手前味噌じゃないけれど、本当に笑えますよ。海でコンサートをやろうとしたら雨が降ってきたり、それで体育館に移動したら突然停電とか、演出かって(笑)。その一部終始をちゃんと捉えていて、その都度笑いが起こって。ツクリのない面白さです。脇役のおばちゃんたちも実に実にいい味出してる(笑)。よくぞ撮ってた」(久住)とのこと。
また、「フランスでもね、パリの凱旋門に行ったら、中国人の観光客にカメラを差し出されたんです。シャッターを押してくれってことだと思ったら、“一緒に写真に収まってくれ”みたいなことを言ってる。“え?”と言ったら、YouTubeでいつも観ています、『孤独のグルメ』の最後に出てくる人ですよね?って(笑)。ぶったまげました(笑)中国からイタリアに留学中の大学生でした」(久住)と、その人気を海外で体験する機会もあったとか。
原作でもドラマでも、主人公の心の機微などを丁寧に描いている『孤独のグルメ』。いわゆるグルメ本とは異なる魅力を放つ、その独自のスタイルについては、「最初からですよ。ウケると思って書いたことは、一度もないですよ。こういうのが面白いと思ったから、それだけ。漫画は作者がまず面白く思わないと面白い漫画は絶対に描けない。少なくともボクはそう。流行や時代やトレンドを読んでウケを狙った物はすぐ腐る。本だから、長く残りたいって思う。これはデビュー作の『かっこいいスキヤキ』の時から同じ考えです。人がものを食べる時の、心の中が面白いんです。ドラマの場合は、それなりに注目を集めるわけなので、抑え気味にする配慮は要るでしょうけれど、過剰なテレビっぽくならないように。そこには自分も協力もしますが」(久住)と語っています。
(C)2014 久住昌之・谷口ジロー・fusosha / テレビ東京