ザルツブルクで実現した
ライナー・キュッヒル(Rainer Küchl)×
アンドレ・プレヴィン(André Previn)による夢の競演
『キュッヒル&プレヴィン デュオ・イン・ザルツブルク』(NYCC-27279 2,000円 + 税)が11月12日(水)にリリースされました。
本アルバムは、長らく再リリースを待たれていた名盤。キュッヒルとプレヴィンは、コンサートマスターと指揮者という関係で何度も協演を重ねていますが、今回はマエストロ・プレヴィンがピアノ伴奏にまわり、キュッヒルのウィーン情緒溢れる流麗なヴァイオリン演奏をサポート。近年、指揮者としての活動が際立つプレヴィンですが、作曲家、ピアニストとしての才能も比類ないもので、今まで数々の名作、名演を残しています。今回はキュッヒルとプレヴィンの長年にわたる友情の結晶として、ゴージャスなデュオが誕生しました。
クライスラーの「愛の喜び」や「愛の悲しみ」、「ウィーン奇想曲」、「中国の太鼓」など、収録曲はこれまでキュッヒルがソロ公演のときに好んで取りあげてきた有名楽曲ばかり。音楽の都ウィーンを代表する名ヴァイオリニストによる極上の音楽が展開します。とくに注目は、
リヒャルト・シュトラウスのオペラ『ばらの騎士』からの「ワルツ」と、私たちに親しみの深い名曲「ウィーン、わが夢の街」。オペラを知り尽くした2人の音楽家による歌心と詩情あふれる演奏は、美酒のごとき奥深い芳香に満ちています。
録音は1991年の6月にザルツブルクで行なわれ、その後Gakken-Platzからリリースされたものの、長らく再リリースが待たれていた本録音。今回、最新リマスタリングが施され、さらに高音質盤=HQCDを採用することで、初出時に比べて音質が大幅に向上しています。晩秋の夜長におすすめの香り高い一枚の登場です。