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リッカルド・シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管が来日中、記者懇親会をレポート!

リッカルド・シャイー   2014/03/18 16:27掲載
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リッカルド・シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管が来日中、記者懇親会をレポート!
 リッカルド・シャイーライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団がただいま来日中! 日本ツアー初日の3月17日(月)、ブルガリ銀座タワーにて記者懇親会が開かれました。

 ゲヴァントハウス管は1961年の初来日以来、定期的に日本を訪れ、今回が13回目となります。2005年にシャイーが同団のカペルマイスターに就任してからは、3回目の来日です。

 今回の日本ツアーでは、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」、ショスタコーヴィチの交響曲第5番のほか、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノはネルソン・フレイレ)、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンは五嶋みどり)などがプログラムとして予定されています。

 シャイーはマーラーの交響曲第7番について、以下のように語りました。

 「第7番はマーラーの交響曲の中でも、いちばん人気の低い曲かもしれません。しかし私は、ライプツィヒでこの作品をもっとも多く指揮しており、この作品の奇跡的な価値を伝えていきたいと思っています。複雑でアプローチに勇気を強いられる曲ですが、ベルクやシェーンベルクに高く評価されていたことも頷ける作品です」
 シャイーとゲヴァントハウス管は、マーラーの交響曲の映像をDVDとしてアクセントゥス・ミュージックよりリリースしており、今後全集になる予定です。

 そしてショスタコーヴィチの交響曲第5番については、
 「私とゲヴァントハウス管がショスタコーヴィチを演奏することを、意外に思われる方も多いのではないでしょうか? でもじつは、ショスタコーヴィチの作品はゲヴァントハウス管の重要なレパートリーであり、クルト・マズアが1970年代に行なったツィクルスは歴史的なものでした。

 第5番はマーラーからの影響が色濃く表われた作品。私は戦争を体験したことがない世代としてショスタコーヴィチを演奏したいと思います。政治的なことを無視するのではなく、未来への希望を感じさせる音楽として、皆さんにお届けしたいのです」

 記者からの質問に熱心に答えるシャイー。とくに興味深かったのは、ヘルベルト・フォン・カラヤンとのエピソードでした。

 「私がまだ若かった頃、カラヤンからゲヴァントハウス管を紹介されました。“ドイツの東側に宝物のようなオーケストラがある”と。そして1986年、私ははじめてゲヴァントハウス管を振ったのです。その翌朝カラヤンから呼び出され、好意的な言葉をいただきました。今思えばカラヤンは、私とゲヴァントハウス管との間に、本能的に“相性のよさ”を見出していたのだと思います。

 私自身、はじめてこのオーケストラを振ったときから自然な関係を築くことができ、それは今でもまったく変わることがありません。ですから、2005年からのカペルマイスター就任のオファーをいただいたときは、とても驚くと同時に嬉しかったですね」

 若きイタリア人マエストロとドイツの伝統的なオーケストラ、その相性を見出したカラヤンは、やはり偉大だったと思わざるを得ません。

 「マエストロの熱意、イタリアの情熱が私たちを引っ張ってくれている」と同管の総支配人、アンドレアス・シュルツが語るとおり、シャイーは伝統を重んじながら革新を続けています。

 「私がカペルマイスターに就任して以来、40人もの団員が入れ替わりました。けれど、私が目指しているのは常にひとつ、“音の伝統をどうやって維持し、高めていくか”ということに尽きます。伝統的なオーケストラには、固有の“音=sound identity”があります。新しい団員の個性を、いかに古いオーケストラの音と融合するか、それが永遠の課題です」

 シャイーとゲヴァントハウス管、今まさに蜜月を迎えているコンビによる“伝統と革新の音色”を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
2014年ツアー・スケジュール


・2014年3月18日(火)19:00
川崎 ミューザ川崎シンフォニーホール

・2014年3月19日(水)19:00
大阪 フェスティバルホール

・2014年3月21日(金・祝)18:00
東京 サントリーホール

・2014年3月22日(土)17:00
京都 京都コンサートホール

・2014年3月23日(日)18:00
東京 サントリーホール

[お問い合わせ]
カジモト・イープラス 0570-06-9960

www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=206
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