ジャズ・トランペッターの
ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)が11月2日、患っていた肝障害の治療中に心不全のため米ニューヨークの病院にて死去しました。49歳でした。
ハーグローヴは1969年、米テキサス州出身。ダラスの芸術高校を卒業後、ボストン・バークリー音楽大学を経て、ニューヨーク・ニュースクール音楽大学で学び、90年にメジャー・デビュー。97年にリリースした『
ハバナ』と、2002年にリリースした
ハービー・ハンコックと
マイケル・ブレッカーとの共演作『
ディレクションズ・イン・ミュージック』で〈グラミー賞〉を獲得。ジャズ・トランペッターとしての地位を確立する一方、
ディアンジェロ『
ヴードゥー』、
エリカ・バドゥ『
ママズ・ガン』、
コモン『
ライク・ウォーター・フォー・チョコレート』などの名盤に貢献しました。ジャズとヒップホップ、R&Bを縦断するプロジェクト“RHファクター”を2003年に発足し、『
ハード・グルーヴ』など3作品を発表。ジャンルを超えた音楽性でシーンを牽引しました。今年9月にリリースされた
キャンディス・スプリングスの最新作『
インディゴ』でも客演しています。日本でも人気が高く、たびたび来日公演を行っていました。
訃報を受けて、共演者や彼から影響を受けたミュージシャン、音楽ジャーナリストら多数の著名人が追悼のコメントを発表しています。