桜木紫乃の代表作を実写映画化した『ホテルローヤル』が、11月13日(金)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。公開に先駆け、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」に原作者・桜木紫乃のリモート出演が決定しています。
原作は2013年に第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部(電子書籍を含む)を超える桜木紫乃の代表作。北海道の湿原に立つラヴホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた七編からなる連作小説で、映画では、原作の持つ静謐な魅力をそのままに、閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉をひらく男と女、問題を抱える経営者家族・従業員のそれぞれの人生模様をホテルの経営者家族の一人娘・雅代を主軸として繊細に綴られます。監督は、『
百円の恋』で日本アカデミー賞をはじめ国内外の各映画賞を総なめにした
武正晴が務めます。
11月11日(水)放送の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」に原作者・桜木紫乃のリモート出演が決定。本番組への桜木の出演は約2年半ぶり。作家デビュー10周年記念作品『砂上』のお話をして以来の登場となります。番組MC
大竹まことと久々にどのようなトークになるのか必聴ですが、この日のパートナーMCは更に桜木と縁の深い
壇蜜が務めます。2014年、オンラインの対談インタビューで初めて顔を合わせた2人はその場で意気投合。そもそも桜木は直木賞の先行員会の席で
林真理子から“壇蜜のような文章”と評され、“文壇の壇蜜”の異名を授賞式の際に自身で宣言していた経緯があり、それを壇蜜本人も知っていたそう。壇蜜の著書『壇蜜日記』の帯には桜木が「とんでもないぞ、壇蜜。脱いでも着ても魅力的。脱げば脱ぐほど謎だらけ」と絶賛の声を寄せ、その後壇蜜も桜木の『ブルース』に「話の中の一人の女として“読み抱かれ”ました」という帯書きだけでなく、解説も寄稿するなどして親交を深めていった仲。11月7日から通販サイト・道内の書店で販売が開始され、本州では同中旬に発売予定の桜木初のエッセイ『おばんでございます』にも、壇蜜は「紫乃さんは柔らかくて、でもちょっとやさぐれてる。だから、文章からいい匂いがするんです」と太鼓判を押しています。長年に渡り絆を育んできた2人、壇蜜が『ホテルローヤル』をどのように語るかにも注目です。
©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会