クラシックでは異例ともいえるセールスを記録中の
佐村河内守『交響曲第1番《HIROSHIMA》』。そんな中、この佐村河内の音楽にインスパイアされた映画『桜、ふたたびの加奈子』が4月6日(土)より、新宿ピカデリーほか全国で公開されることが決定しました。
主人公の夫婦役を、
広末涼子と
稲垣吾郎が演じることでも話題の本作は、デビュー作『飯と乙女』で〈モスクワ国際映画祭〉の最優秀アジア賞(NETPAC賞)を受賞した
栗村 実が監督をつとめています。
栗村監督は長年、佐村河内と信頼関係を築き上げてきた間柄で、今回の映画の脚本執筆中にあっても、しばしば佐村河内の音楽に聴き入っていたとのこと。その音楽が、『交響曲第1番《HIROSHIMA》』と並ぶ佐村河内の代表的なアルバム
『シャコンヌ〜佐村河内守弦楽作品集』。アルバムにも収められている弦楽四重奏曲第1番冒頭の、闇の中から現れる、小さな光のような美しい旋律が、この映画で描かれている光明と闇の対比のイメージと合致。「映画に合わせて音楽が作られるという方法もあるが、音楽にインスパイアされて映画が出来上がっていくという面も重要」と栗村監督は語っています。
弦楽作品集から音楽の力を得た粟村監督は、佐村河内に脚本の感想を聞き、時に映像についても議論しながら撮影準備を進め、片や佐村河内は映画音楽としての組曲「桜、ふたたびの加奈子」の譜面を仕上げ、まさに音楽とのコラボレーションによって作り上げられた『桜、ふたたびの加奈子』。ご期待ください。
また、佐村河内の代表作である『交響曲第1番《HIROSHIMA》』の全曲演奏会が、2月25日(月)に東京・池袋「東京芸術劇場」で開催。80分を超えるこの大作、東京で全曲演奏されるのは初めてのことなので、ぜひとも注目を。
※4月6日(土)より、新宿ピカデリーほか全国で公開
■映画『桜、ふたたびの加奈子』
出演:広末涼子 / 稲垣吾郎 / 福田麻由子 / 高田翔(ジャニーズJr.) / 江波杏子
監督・脚本:栗村実
原作:新津きよみ「ふたたびの加奈子」(ハルキ文庫刊)
音楽:佐村河内守
(C)2013「桜、ふたたびの加奈子」製作委員会