sara(.es) 2023/07/24掲載(Last Update:23/10/05 18:18)
コンテンポラリー・ミュージック・ユニット
.esの
saraと、“音響の鬼才”“レコーディングの魔術師”として名高い
宇都宮泰とのコラボ・シリーズ『Utsunomia MIX』の第4弾として、在米異能パーカッショニスト、
ナカタニタツヤとの完全生音ライヴ・レコーディングを収めた『CREATURE IN A FOREST(森の創造物)』が、9月27日(水)にリリースされます。
2009年大阪のギャラリーノマルをホームに誕生、音楽とアートで革命を企てるユニットとして独自の存在感を放ってきた、
橋本孝之&saraによるユニット.es(読み: ドットエス)。2021年5月10日、橋本急逝後も「音に限定しない表現」「アートへ向かう」という意志を.esとして継承し新たな景色へと向かったsaraが、“音響の鬼才”宇都宮泰と出会ったことで生まれたのが『Utsunomia MIX』シリーズです。
まず、ギャラリーノマルで2022年秋に開催された3つのライヴ音源を3枚のアルバムとして、5月10日に3枚同時リリース。第1弾は、美川俊治とのデュオを収めた『
Pumice』、第2弾は
K2(草深公秀)とのデュオ『
鳥を抱いて船に乗る/Bird』、第3弾は
山本精一、Wamei(Sarry)各人とのデュオを収めた『
Multiplication』で、いずれも、現代アートの展覧会空間にてアート作品と呼応しながらの演奏を、宇都宮泰がリアルに復元して音源化した作品となっています。
このたび発売が決定した、sara (.es) & tatsuya nakatani『CREATURE IN A FOREST(森の創造物)』は、10代から20代前半まで関西を中心に活動した後渡米、四半世紀に渡り米国に在住する打楽器奏者、サウンドアーティスト、コンポーザーであり、“NGO”(ナカタニ・ゴング・オーケストラ)を率いるなど国内外で活躍するナカタニタツヤを迎え、2023年1月にギャラリーノマルにてライヴ・レコーディングされたもの。一般的に聞き慣れた打楽器の音とともに、特殊奏法を駆使する独自のスタイルで演奏活動するナカタニタツヤと、当日ピアノとパーカッションを務めるsaraのデュオ即興は、“パーカッションとピアノ”から想像される音を超越。2人が放つ音はもはや「楽器」の文脈、表現領域を超え、宇宙の彼方で創造された音が深淵なるエネルギー体となってこの世に降り注ぐかのような、名付けようのない音像を展開しています。