4月15日に東京・日比谷野外大音楽堂で行われた
スチャダラパーの春の恒例のワンマン公演〈スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅〉に
EGO-WRAPPIN'がゲスト出演し、スチャダラパーとの初コラボレーション楽曲「ミクロボーイとマクロガール」を披露。同楽曲は、5月10日(水)に国内外の配信サイトでリリースされ、6月7日(水)には限定生産の7inchヴァイナル(DDKB-94016 1,500円 + 税)で発売されることが決定しています。
「ミクロボーイとマクロガール」は、スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'がブレストを重ねて曲作りから共同作業し、サウンドは
SHINCOとEGO-WRAPPIN'の森 雅樹を中心に制作。
Bose、
ANIのラップを受けてサビを
中納良恵が歌い上げる、ゴージャスかつユーモラスなナンバーに仕上がっています。
また、同公演でライヴ初披露となったスチャダラパーの「サマージャム2020」も「ミクロボーイとマクロガール」に合わせて配信リリース。7inchヴァイナルではB面に収録されます。「サマージャム2020」は、スチャダラパーの代表曲のひとつ「サマージャム’95」を“2020年ヴァージョン”としてアレンジしたナンバー。
なお、上記2曲は、〈スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅〉で販売されたライヴ会場限定販売CD『セブンティーンEP』にも収録されています。
[〈スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅〉オフィシャル・レポート]
毎年恒例となった、春のスチャダラパー日比谷野音公演。今年は〈スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅〉と題され、荘厳な「ツァラトゥストラはかく語りき」(ただしかなり調子外れ)でメンバー、そしてバンド、ザ・コストパフォーマンスが登場し、「レッツロックオン」からライヴはスタート。この日から会場売りとしてリリースされたEP「セブンティーンEP」から新曲「セブンティーン・ブギ」を披露。「セブンティーンの時の気持ちで書いてみようがテーマだったんだけど(ANI)」「17の時なんて息してるだけだからね(Bose)」と話すように、10代を振り返りながら青春ソングにはなっていないのもスチャらしい構成。
そして「Check The Word」などに続いて、先日MVが公開された、いつ起こるか分からない天災に向けての備えと「あるある」を織り交ぜたSDP流の防災ソング「その日その時」を披露。同じくEPに収録された「サマージャム2020」は、「サマージャム95」から20年余を経た現在の視点と年齢で、夏を描き出した一曲。「2020年は昭和で言うと95年だから『95』では繋がってるんだよね……いつまで昭和引きずってんだ、って話だけど」とはBoseの弁。
昨年末に行われたライヴ〈KGGII〉でもMC中に話されていたリクエスト・コーナーでは、「スチャダラの3兆曲の中からなんでもやるから(Bose)」との言葉から、「ノーベルやんちゃDE賞」や「0718アニソロ」などのクラシックがパフォームされ、「コロコロなるまま」ではシャシャミンも登場。そしてKurtis Blow「The Breaks」のビートで披露された「FUN-KEY4-1」や、いとうせいこうトリビュートとして制作された「MONEY」、そして「GET UP AND DANCE」で会場の盛り上がりは最高潮に。
その勢いのまま、ゲストとして発表されていたEGO-WRAPPIN’が登場し、共作された新曲「ミクロボーイとマクロガール」を披露。そのまま中納良恵がサビを歌う「今夜はブギー・バック」でライヴは一旦終了。
アンコールでは「今年は特に節目の年でも無かったけど、来てくれてありがとうございます(ANI)」「生存確認の為にまたライヴで会いましょう(Bose)」という言葉から「再見アディオス」、そして現在を肯定する「ザ・ベスト」でライヴは終了。SDP春の恒例行事は会場に熱を残したまま、幕を閉じた。
取材・文 / 高木“JET”晋一郎
撮影: 三浦憲治