1990年代に渋谷系を生み出したCDデザインの巨匠、
信藤三雄と、信藤の師匠であり1980年代にヘタうまで日本のイラストレーション界に衝撃を与えた湯村輝彦がコラボレーションした
ザ・スクーターズのコンプリート・ボックスが完成、2025年2月10日(月)に発売されます。
1990年代CD時代の日本の音楽シーンにヴィジュアルで革命を起こしたアートディレクター信藤三雄が生涯に渡り情熱を注いだバンド、ザ・スクーターズ。バンド結成にも関わり1980年代の東京サブカルチャーの中心だった雑誌『宝島』で彼等を推薦した信藤の師匠、テリー・ジョンスンこと湯村輝彦。
2023年に天に召された信藤三雄のザ・スクーターズとテリー・ジョンスンが再びタッグを組み生まれた作品がこのボックスセット。アンディ・ウォーホルの様なアート作品となった正立方体のボックスに埋め尽くされた群衆画や収録されるA2サイズ両面5枚のポスターには、彼等の交流のあった人々や「東京ディスコナイト」で楽しく踊るダンスフロアが描かれています。
音源は過去に発表された楽曲から未発表ライヴ、映像作品とメンバーの副音声も含めザ・スクーターズのコンプリート作品集となりました。ザ・スクーターズ・ファン、アート・ファン全てのカルチャー好きが驚く圧巻のアート作品となっています。
[urban Chada Jr. (THE SCOOTERS MC&Vo) ステートメント]2023年2月10日。降り続いた雪が嘘のように晴れ渡った早朝に信藤三雄は天に召された。氏の残した数々のクリエィティブ(デザイン、書、アート、etc)の中でも、取り分け情熱を注いでいたのが音楽。
1983年「東京ディスコナイト」でデビューを飾った自身のバンド、ザ・スクーターズには、息をひきとる前日までシングル盤のディレクションをしていたのである。
信藤が残した音楽を主体としたアートワークは「渋谷系」というアイコンの産みの親と言い切れるだろう。CDジャッケトのデザインに於いては2千枚に及ぶという。まさにクレイジーな活躍だったのだ。
この度、その信藤が師匠と崇めたKING TERRYこと湯村輝彦が天国に暮らす故人の為に、渾身のアートを素晴らしいBOXとして仕上げて下さった。
内容はスクーターズの全音源と映像、ポスター、Tシャツ。
全てにKING TERRYのアートワークで仕上っている。
信藤三雄+湯村輝彦によるまさに魔法の玉手箱の登場なのである。
現在も世のDJ達が好んで回す「東京ディスコナイト」のジャケットデザインは実は湯村輝彦によるものである事を付記しておこう。