シンガー・ソングライターで映画音楽作曲家の
世武裕子が、11月9日(水)に“日本語を大切に歌う”ことをテーマにしたピアノ弾き語りシリーズ『あなたの生きている世界1』を配信リリースしました。
圧倒的なピアノとヴォーカルで弾き語る本作は、
フジファブリックや
椎名林檎、
サカナクション、
塩見大治郎のカヴァーのほか、自身の「君のほんの少しの愛で」のセルフカヴァーも含む5曲を収録。各楽曲に込めた世武裕子の想いが綴られたコメントが公開されています。
あわせて、リニューアルした公式YouTubeチャンネル「せチャンネル」では、本作をレコーディングしたスタジオからピアノを触りつつトークを繰り広げるなど、トークコンテンツも続々投稿中。作品の中では見ることのできない彼女の素顔や人となりを楽しめる動画はもちろん、今後は演奏動画も公開される予定とのことです。
また、世武は2022年に30周年を迎えるフランス映画祭のオープニング・セレモニーへ、ピアノ演奏で出演することも発表されたばかり。フェスティバル・ミューズに
石田ゆり子を迎え、フランスからも多くのゲストが来日する華やかな当映画祭は、12月1日(木)に神奈川・横浜みなとみらいホールにて開催されます。チケットは現在発売中。詳細はフランス映画祭2022横浜の公式サイトをご確認ください。
[世武裕子による各曲コメント]1. 若者のすべて富士吉田市に住んでいた頃、フジファブリックを聴きながら、商店街をよく散歩していました。特に「若者のすべて」は格別で、街そのものが鳴っているような感覚になります。この曲の中で、あの頃の姿のまま生きている志村さんは、今この景色を、歳をとっていく私たちを、どういう想いで見ているんだろうなぁと思いながら、歌わせて頂きました。2. 君のほんの少しの愛で大切にしていて、分かち合いたい想いは沢山あるけれど、「君のほんの少しの愛で、この世界は泣きそうなほど輝いている」というフレーズは、自分の年齢や気分に関わらず、ずっと一番に伝えたいメッセージかも知れません。セルフカバーをしてみると、改めて、自分の望みが明確になりました。3. それ行けカープ(若き鯉たち)言わずもがな、広島の(いや、日本の!)誇る名曲。再始動する時は、必ず広島の歌を入れたいと思っていましたが、結局最初に選んだのはこの曲でした。ネタとか箸休めとかじゃなくて、真剣な渾身のカバーです。マツダスタジアム周辺をウロウロしながら仕上げました。どういう意味かは、ぜひ聴いて確認して下さい!4. ギブスデビューされた時、TVでパフォーマンスを観た時、短編映画『百色眼鏡』を出された時、東京事変を結成された時、、、色んな形で何度も何度も、驚きを持って作品を発表されてきた唯一無二の椎名林檎さん。完全な世界観がある人だからこそ、憧れや物真似みたいなカバーじゃなくて、もし主人公が違う選択をして生きていたらどういう歌になっただろうか?というテーマで、カバーさせてもらいました。5. グッドバイサカナクションとは長らく親交があり、以前は「ユリイカ」をカバーさせてもらったこともあります。「グッドバイ」も原曲は完璧なベストアンサーなのに、なぜか楽曲に誘われているような気がするというか、語られない主人公の心の奥底を引っ張り出したい、救い上げたいような気持ちにさせられます。孤独の中にも、世界の素晴らしさを分かち合いたいのかも知れません。