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千住真理子、デビュー40周年! 記念アルバム第3弾『平和への祈り〜バッハ:無伴奏ヴァイオリン全曲』をリリース

千住真理子   2015/02/16 14:47掲載
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 年間100本以上のホール・コンサートを満員にする、名実ともに日本クラシック界のトップを走り続けるヴァイオリニスト・千住真理子。デビュー40周年を記念したアルバムの第3弾『平和への祈り〜バッハ:無伴奏ヴァイオリン全曲』(UCCY-1049〜50 3,500円 + 税)が2月18日(水)に発売されます。

 2歳からヴァイオリンをはじめ、12歳でプロ・デビューを果たした千住真理子。数々のコンクールで賞を受賞し、メディアから“天才少女”と騒がれましたが、プレッシャーによるストレスから20歳の頃、ヴァイオリンを弾くことから離れました。そして約2年後、ホスピスでのボランティア演奏がきっかけでヴァイオリニストとして復帰した千住真理子は、以降“天才弾き”を求められ披露していた過去と決別し、心から音楽を求めている人たちのための“祈りの音楽”を演奏するように。2002年には銘器ストラディバリウス“デュランティ”と運命的に出会い、音楽家として新たなフェーズへ突入しました。

 デビュー40周年に当たる2015年は、アルバム3タイトル連続リリースやコンサートの企画が目白押し。コンサート情報などの詳細は、千住真理子オフィシャル・ウェブサイト(marikosenju.com)にてご確認いただけます。

 40周年を迎えた心境、そして『平和への祈り〜バッハ:無伴奏ヴァイオリン全曲』について、千住真理子は次のように寄せています。

[バッハ録音への思い]

 演奏活動40年間の想い出は、確かに私の身体と音に刻み込まれている。

 デビューして以来、無我夢中で走り続けてきたこの期間、私には様々なドラマが降りかかってきた。

 国内外のコンクールやそれにまつわる様々なハプニング、絶望や苦難、かと思えば人の優しさに触れ涙したこともある。

 父の病死に続いた運命としか説明出来ないストラディバリウスとの出逢いと感動。

 一番こたえたのは母の死である。末期ガンとの戦いは今まだ私の心に拭いきれない悔しさ、後悔と共にある。

 だから、40周年、エンジンを全開にしてアクセルを思いっきりふみたい。

 いま、私のすべてを聴いていただきたい。


――千住真理子


[バッハ録音への思い]

 バッハが弾けなくなった時期が、私にはある。

 10代の終わりから30歳になるまでだ。ずいぶん長い期間、私はあまりにも偉大なバッハに、あまりにも崇高なバッハに、押し潰されていた。

 愛するあまり、受け止められない、そんな矛盾したバッハへの想い。

 30歳を過ぎてから開かれた扉は、真摯に神に向き合う祈りの道だった。

 だから私は祈る。バッハを弾くことは、祈ることなのである。

 私は祈り続けたいのだ。

 まだなし得ない復興にくるしんでらっしゃるかたがたと共に。大切な人を突然奪われた悲しみから立ち上がれないでいるかたと共に。海を越えて、貧困にあえいでる人々、戦争に巻き込まれてる人々と共に。私は平和を祈るために、バッハを弾く――。


――千住真理子

■2015年2月18日(水)発売
『平和への祈り〜バッハ: 無伴奏ヴァイオリン全曲』
UCCY-1049〜50 3,500円 + 税

[disc1]
バッハ:
01. ソナタ第1番ト短調 BWV1001
02. パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
03. ソナタ第2番イ短調 BWV1003

[disc2]
バッハ:
01. パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
02. ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
03. パルティータ第3番ホ長調 BWV1006

[録音]
2014年9月1日〜4日 草津“国際音楽の森コンサートホール”
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