2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したピアニストの
チョ・ソンジンが、新作『ヘンデル・プロジェクト』を2023年2月3日(金)に発表します。
収録曲は、チョ・ソンジンがその豊かな表現と幅広い旋律に惚れ込んだ、
ヘンデルのクラヴィーア組曲の第1巻から3曲と第2巻から2曲。さらに、ヘンデルが後世の作曲家に与えた影響を探るべく、
ブラームスがヘンデルの作品をもとに書いた「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」。ヘンデル作品の原型である古楽器の録音を聴きながら指使いに工夫を凝らし、バロック音楽の表現を重視しながらも現代ピアノの可能性を引き出すためにダイナミクスを一部変更するなど、バロックと現代を兼ね備えたパフォーマンスを披露しています。
今作について、チョ・ソンジンは「バロックの作曲家といえば、もちろんバッハが有名です。しかし、私は数年前にヘンデルの組曲に出会って、現代のピアノではあまり演奏されないような素晴らしい曲がたくさん含まれていることに気づきました。私にとってヘンデルの音楽は、心の奥から直接伝わってくるものなので、聴く人もすんなりと入っていけると思います」と語っています。
©Stephan Rabold