追悼・島倉千代子。歌手生活60周年記念曲として 亡くなる3日前にレコーディングされた島倉千代子、最期の想い「からたちの小径」が
12月18日（水）緊急発売されることが明らかになりました。収録内容は、「からたちの小径」と、そのオリジナル・カラオケ、そして、昭和30年発売のデビュー曲「この世の花」の3曲収録となっています。

　「からたちの小径」の作者・南こうせつとは1995年、島倉のアルバム『LOVE SONG』に彼が「あなたを紡いで手毬唄」を提供して以来の交友関係にあったそう。昨年の秋、南のラジオ番組に島倉がゲスト出演する機会があり、番組収録の中で、南がギターの弾き語りで、同曲を歌唱。その後、島倉から次の新曲は南にお願いしたいという希望が出され、昨年の12月3日に島倉が直接、「2014年の60周年の記念曲として書いて欲しい」と依頼。そこで、南は旧知の喜多條忠に相談し、楽曲の制作を進行。 “「からたち日記」のかわいらしい島倉千代子のイメージ”を元に楽曲を制作。当初、11月15日に予定していたレコーディングを島倉の依頼により、急遽11月5日に変更。島倉のご自宅に録音機材を持ち込み、レコーディングを実施。その3日後の11月8日、島倉が逝去。11月14日の葬儀・告別式の際、冒頭で弔問参列した人たちに、この楽曲は披露されました。

　11月14日の葬儀・告別式の後、日本コロムビア(株)のお客様サポートセンターにはメールと電話を合わせて問い合わせが殺到。その数は合計で1,000件以上。そこで、急遽、日本コロムビアがシングルCDとしての発売を検討。お客様の声に応える形での発売が決定しました。12月18日(水)発売というのは業界内でも異例の緊急発売となりますが、工程スケジュールを最優先することで、発売が可能になったとのこと。14日の葬儀・告別式の際に披露された音源は島倉のヴォーカルトラックに、バックトラックを仮ミックスしたもの。今回の発売にあたり、最終的なミックスとトラックダウンを施しての発売となります。

【コロムビアレードからのコメント】
「島倉さんを愛していただいている皆さんに、一日でも早くお届けすることで、島倉さんのお気持ちをお伝えし、ファンの方々への恩返しとできればと。」

　また、島倉逝去の報が流れた後、彼女の商品の店頭在庫が品切れを起こす事態となり、コロムビアには商品の注文も殺到。急遽、追加プレスをはかって対応し、2月に発売した『ツインパック 島倉千代子』は2,000枚、6月発売の『プレミアム・ベスト2013』は5,000枚の追加受注を受けた。また、11月20日発売の『島倉千代子全曲集2013』は当初、1,000枚の初回注文だったが、8日以降、追加注文が入り、現在で7,000枚の初回注文数となっています。