日本アート・シアター・ギルドの旧作をリリースしている「ATGライブラリー」シリーズでは、伝説のカルト映画『人魚伝説』(1984年公開、監督:
池田敏春)をHDニューマスター版で
初Blu-ray化&
再DVD化し11月5日(水)に発売。
また、このリリースを記念し、11月8日(土)には東京・池袋の新文芸坐(
www.shin-bungeiza.com)でオールナイト・イベント〈『人魚伝説』Blu-ray発売記念 日本カルト映画入門Vol.3 池田敏春編〉が開催決定。故・池田敏春監督の代表作4作品(『人魚伝説』、『天使のはらわた 赤い淫画』、『死霊の罠』、『ちぎれた愛の殺人』)を上映するほか、『人魚伝説』上映前には主演女優の
白都真理がトークショーとして登壇します。
邦画史上における人気カルト作の中でも今なお語り継がれる傑作中の傑作、また当時の新進気鋭の9人の監督たち(
石井聰亙 /
井筒和幸 / 池田敏春 /
大森一樹 /
黒沢 清 /
相米慎二 /
高橋伴明 /
根岸吉太郎 / 長谷川和彦)が設立したディレクターズ・カンパニーの記念すべき第一回作品となる『人魚伝説』は、原発建設をめぐる陰謀で夫を殺された若い海女が復讐の鬼と化す凄絶なバイオレンス・アクション。人間の中にある全ての負を爆発させ、復讐へと向かう主人公を全身全霊で演じきった白都真理は、ヨコハマ映画祭、湯布院映画祭の主演女優賞を受賞しています。
また今回、リリースに際し「なんとしても白都さんご本人から話を伺いたい」という制作陣の思いが実を結び、映像特典として白都のインタビューを収録することが実現。その長さは85分に及び、学生の頃から女優デビューに至るまでのエピソードから、池田監督、そして『人魚伝説』との出会い、そして、海女役としての素潜り練習について、また、ロケ地では、次々とスタッフがいなくなり、ほぼ軟禁に近い状況で、笑顔封印、電話NG、マネージャーと会うことさえも禁じられた過酷な日々が語られています。聞き手は、映画監督 / 映画評論家の
樋口尚文。
(C)1984 ディレクターズカンパニー / ATG