2021年にデビュー36年を迎えた
SHOW-YAが、1月30日(日)夜、東京・LINE CUBE SHIBUYAでライヴを行ないました。2020年12月に、限られた来場ファンのみに披露されたSHOW-YA「組曲」。この組曲はSHOW-YAデビュー35周年を記念して作られた作品。SHOW-YAのヒット曲や代表曲を組曲にしたもので、手掛けたのはJ-ROCK&J-POPアーティストたちの数々のヒット曲をプロデュース・アレンジした
笹路正徳。
コンサート直前、プロデューサー笹路正徳は「SHOW-YAの高い音楽性とクラシック音楽は意外にフィットしてるんです。SHOW-YA自体がプログレ的な要素を含んでいたり、captain(key)の資質に起因している部分もあるんだと思います。20曲を組曲にして、20分以上に渡り流れを壊さずに演奏するのは難しいし体力的にも厳しい。テンポも微秒に変わるし、そもそも拡声してるバンドサウンドと弦楽器や金管楽器を生で共演させることが大変なんです。でも今日は音響的にもちゃんと良いバランスでお届けできると思うし、いつもと違うSHOW-YAを楽しんでもらえらると思います」とコメント。
通常通りバンド編成で行なわれた1部の後、20分の休憩を挟んで行なわれた2部の「組曲」は開演を告げる1ベルを合図に15人編成のオーケストラがまず壇上に、タクトを振るう笹路正徳に続いてSHOW-YAが登場しました。
オーケストラが奏でる重厚で叙情的なアンセムがSHOW-YA「組曲」の幕開けを告げ、「
水の中の逃亡者」から始まったBattle Orchestraストーリーは、異なる2つのカテゴリーをロックを基本としたシンフォニック・サウンドで積み上げ、時にブラスロックな色合いも交え、激しく情熱的でゴージャスな展開を魅せてくれます。「Blue Rose Blues」で幻想的な構築美を表現し、「限界LOVERS」まで、ドラマティックでエモーショナルかつ高揚感のあるサウンドを、絶妙技巧なタクトで、SHOW-YAのパワーとスピード感を失うことなく、緻密な構成でその世界をオーケストラで再構築したインパクト絶大なライヴでした。
アンコールのMCでは、「改めて紹介します!限界LOVERS以来のプロデューサー。SHOW-YAが売れるきっかけを作ってくれた笹路正徳さんです」と笹路を紹介。笹路も「みんなの実力は当時から凄かったし、1988年にレコーディング入ってるから34年の付き合いになるね」「SHOW-YAとクラシックは凄く合うし、コラボはお互いのリスペクトがあってできるもの。光栄だし楽しかった!」と旧交を温めるやり取りも。
MCの最後には
寺田恵子から「組曲はレコーディングしてます。まもなく完成するし、CDとしてリリースします!」とサプライズな発表も。そしてオーラスは未発表の「限界LOVERS・オーケストラヴァージョン」でド派手に劇的にステージを締めくくりました。