ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて世界の頂点に立つ指揮者
サイモン・ラトル(Simon Rattle)がEMIクラシックスとの契約を更新しました。
録音専属契約を持つ数少ない指揮者のうちのひとりであるラトルにとって、2010年はEMIクラシックスとの専属契約30周年を記念する年になります。これまでの30年間で行なった録音作品は、なんと250を超えるとのこと!
今後4年間に、ラトルはEMIクラシックスで12枚のCDを制作すると発表されました。
これまでラトル、EMIクラシックス、ベルリン・フィルは、アメリカでの3回のグラミー賞、イギリスでの3回のクラシカル・ブリット・アワードおよび3回のグラモフォン・アワード、ドイツでの2回のエコー・クラシック・アワード受賞など輝かしい成功を収めてきましたが、この再契約によって今後も新たな成功へ向けての活動を続けることになります。
2010年に予定されている活動の中でも注目すべきものは、
チャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』全曲、
ウィントン・マルサリスとの共演が新たに発表されたアメリカ音楽の演奏プログラム、貴重な『映画の1場面への伴奏音楽』を含む
シェーンベルク作品集のプログラムがあります。
「録音専属契約が絶滅の危機にあるこの時代に、30年以上に渡って私を信頼してくれたパートナーであるEMIクラシックスと今後も活動を続けられることは、とても幸運で名誉なことです。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と私にとって、我々の演奏をさらに幅広い聴衆に届けることができることは喜びであり、我々のパートナーシップにEMIが寄せる信頼に感動している」とサイモン・ラトルは語っています。
また、EMIクラシックスのアーティストおよびレパートリー担当副社長スティーヴン・ジョーンズは、「サイモン・ラトルが、EMIクラシックスとの契約更新を再度受け入れてくれたことに感激している。これまでの30年間、サイモン・ラトルは優れた音楽の素晴らしい演奏で世界中の聴衆を魅了し、その斬新な洞察と確かな演奏で常に人々の目と耳を驚かせてきた。世界でも一流のオーケストラであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏に、それが最も明らかに表われている」と語りました。
サイモン・ラトルは、ベルリン・フィルと米国を回るコンサート・ツアー中に、スティーヴン・ジョーンズおよびEMIクラシックスのビジネスおよび法務担当副社長ローナ・アイズルウッドに面会して、契約にサインをしました(写真左から、ローナ、ラトル、スティーヴン)。
今年リリースされた
『ブラームス:交響曲全集』は、アルバムだけでなくネット配信でも異例のヒットを続け、世界中のファンを熱狂させたラトル&ベルリン・フィル。今後の活躍も大いに期待できそうです!
なお、2010年の契約30周年を記念して、ラトルのカレンダーポスターをCDJournal.comの読者5名様にプレゼント! 詳しくは
プレゼントページをご覧ください。