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SLIPKNOTのベーシストPaul Gray(#2)の死去が公式発表に

スリップノット   2010/05/28 15:18掲載
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SLIPKNOTのベーシストPaul Gray(#2)の死去が公式発表に
 SLIPKNOT(スリップノット)のベーシスト、“#2”ことPaul Grayが24日10時50分、米アイオワ州デモイン、アーバンデールにあるホテルの一室で死去。38歳の若さでの急逝でした。事件性は無いとみられているものの死因は不明、検死を含め警察の捜査が現在のところ進行中。Paulは同ホテルを頻繁に利用しており、従業員によれば“静かで礼儀正しいお客様”で、遺体の発見前後には異常や物音などはなかったとのこと。25日にはSLIPKNOTのメンバーやPaulの弟Tony、妻のBrennaによる記者会見が開かれ、公式に発表となりました。

 SLIPKNOTのヴォーカリストCorey Taylorは記者会見の冒頭、「時間を割いてここに集まってくれてありがとう。悲報があるんだ。昨日俺達は兄弟を失った。そしてそのせいで世の中が少し小さく感じる。彼は今まで知っていた人の中で最も大きなハートの持ち主だったし、とても寛大な魂の持ち主だった。このバンドやここにいる人達が素晴らしかったのは彼のお陰だった。Paul Grayを一言で言うなら、彼は愛だ。彼がすることは全て周りの人の為だった。例え知り合いでなくても。そして彼が俺達に残してくれたのは絶対的な愛だ。彼のことを心から恋しく思う、それはこのテーブルに座っているみんなや、彼のことを知っていた人達も同じ気持ちだ。彼は俺達の中の一番優れている人間だった」と語り、悲しみを露にしました。記者会見に臨んだ他の面々のコメントからも、Paulの人柄を伺い知ることができます。

 才能あるミュージシャンとしてだけでなく、素晴らしい人柄の持ち主の急逝、非常に残念です。謹んでお悔やみを申し上げます。


Paul_Gray


[記者会見でのコメント]

Corey Taylor
「Paul、恋しく思うよ。とても恋しく思う」

Shawn Crahan
「それ以上言えることは何もないんだ。Paul Grayがこのバンドの核心だったことをSLIPKNOT以外のみんなが理解してくれることが大事だと思う。ポールは最初からバンドにいた。彼がいなかったら今の自分達はいなかったし、それぞれの人生を送ってないだろう。Coreyが言ったように、彼のことをそうやって覚えていてほしいんだ。Paul、とても恋しく思う、愛しているよ。Paulはファンをこよなく愛し、バンドのみんなが仲良く、集中することを願っていた。彼は本当にいい友達で、いい人間だった。彼は素晴らしい人だったので、とても恋しく思うし、彼がいない世界は違うだろう」

Sid Wilson
「ここにいる“家族”とはPaulを通して知ることができた。当時は分からなかったけど、彼と会ったその時から俺の人生は変わった。彼が会った全ての人の人生を知っているか知らないか、変えていた事がすごく大切なことだと思うんだ。彼はみんなに物事の捉え方を教えてくれて、俺は彼のそこが大好きなんだ。彼のことをとても恋しく思うし、俺をSLIPKNOTに紹介してくれたことを一生感謝するよ。Paul、愛しているよ」

Chris Fehn
「電話をかけて彼が出るといつも気分が良くなる、そんな感じの人だった。いつだって人を癒して、彼の家族の一員のような気持ちにさせてくれた。住む所が必要だったら、自分の家に招き入れてくれる、彼はそういう人だったんだ。一番寂しく思うのは、彼のハグだと思う。彼に抱きしめられると彼の愛情を瞬時に感じ取れることができた。彼のお陰で自分のあり方について学ぶことができた。彼は何があっても味方でいてくれたので、俺は彼のその良さを一生忘れない。彼の遺族とBrennaに祈りの言葉を捧げたい」

tony
「Paul。俺の兄弟、そしてここにいる俺の他の兄弟とシスターはお前を本当に恋しく思っている。彼を彼にさせてくれた、今日のSLIPKNOTにさせてくれたファンに感謝しています」

Joey Jordison
「今兄弟である彼が恋しくて、とても辛いんだ。Paul、心から愛しているよ。世界中はお前がいなくて悲しんでいる。お前の冥福を祈り、一緒に過ごした時間を感謝する。とても愛しているよ」

Brenna
「ポールは私の夫であり、素晴らしい人だった。そんな彼をみんなに覚えていてほしい。娘もずっと彼のことを忘れないでしょう。みんなここに集まってくれて感謝したいわ。どうもありがとう」

訳: 国田ジンジャー

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