惣領智子が、4作目のオリジナル・アルバム『
モーメンタリー』を4月19日(水)に再リリース。
アメリカで活動した日本人アーティストとしては先駆けとなる
ブラウン・ライスから惣領智子のキャリアはスタート(ブラウン・ライス加入当初は旧姓: 吉原智子。後にこのバンドを率いるプロデューサー
惣領泰則と結婚。惣領姓となる)。
ブラウン・ライスが解散し、帰国した惣領智子は惣領泰則プロデュースのもと、ソロ・デビューを果たします。1stアルバム『やさしく愛して』では、アコースティック楽器が多く起用され、フォークからニューミュージックへの過渡期、その時代性を思わせる作風でした。
2ndアルバム『
City Lights by the Moonlight』では、後年シティ・ポップスの名曲として高評価されていく表題曲ほか、エレクトリック楽器をはじめホーン、ストリングスの起用度も高まりポップスとしての洗練度が増していきます。
その後、ブラウン・ライスで活動を共にした高橋真理子(日系米国籍)とのデュオ“
Tinna”を結成。その音楽は世界レベルの最先端のサウンドでした。英詞で綴られた作品が多いこともそう思わせます。4枚のアルバムを発表した後、“Tinna”は活動を休止。翌年、同じレーベルよりソロとしてオリジナル3rdアルバム『
IT’S ABOUT TIME』を発表。Tinnaの活動後に、生まれたこのアルバムには、アーティストとしてスケール・アップした惣領智子の姿があります。
と同時に、そのアルバムのジャケットを飾る写真では「母」の顔・姿をのぞかせていました。1人の女性としてひとつの大きな「とき」を迎えていたことも、表現に影響を与えていたことでしょう。
約8年後、待望の4作目のオリジナル・アルバム『
モーメンタリー』をリリース。この度、このアルバムを再リリースします(最新マスタリングおよびUHQCD仕様)。収録曲中、9曲は惣領智子による作曲、英詞以外は作詞も本人によるもの。女性として、アーティストとして成長を遂げたことは必然であり、その楽曲たち、その美しい歌声に陶然とさせられます。
ボーナス・トラックとして、スタンダードといえる
喜納昌吉の作による「花」を収録。ここでも美しい声と美しい旋律の邂逅に癒されます。