2019年に10年ぶりの再始動を果たし、2021年9月に来日公演を予定している
ステレオラブ(Stereolab)が、1992年の『Switched On』以来続くシングル集シリーズの最新作『ELECTRICALLY POSSESSED[SWITCHED ON VOL.4]』を2月26日(金)に発表します。ステレオラブがシングル集を発表するのは、1998年の『
Aluminum Tunes』以来23年ぶり。1999年から2008年までのバンドの歩みをたどることができるこのアルバムから「Dimension M2」が公開されています。
「Dimension M2」は2005年のコンピレーション作品『Disko Cabine』に提供された楽曲で、バンドの中心人物、ティム・ゲインはこの楽曲と当時のバンドの音楽的方向性について以下のように語っています。「コンピュータを使ったレコーディングが楽しかった『Dots and Loops』の制作の後、自分たちの小さなホームレコーディングスタジオを作りたいと思ったんだ。AppleのデスクトップとMOTUサウンドカード、Logic 2を買って、主にサンプルを使ってシンプルなトラックを録音し始めたんだけど、それにギターやキーボード、そしてレティシアとメアリーが歌詞のない歌声を加えたりもした。個人的には、音やリズムをカットしたり、切り刻んだりするのが好きで、ステレオラブのメインのレコーディング作品よりも、ずっと小さくてシンプルな信号音のような曲を作ろうとしたんだ。そうやって作ったトラックのほとんどはツアー限定シングルかコンピレーション作品に提供した。〈Dimension M2〉は、Cabineというデザイン会社を持ってた友人のPaul & Herveが手がけたコンピレーションに収録された。彼らのために何かアップビートでパーティーっぽいものを作りたくて、なるべくそのイメージに近づけたんだ。それでもまだクールで冷めた感じがするけどね」。
そのほか、アルバムには廃盤となったミニ・アルバム『
The First Of The Microbe Hunters』の全曲や、入手困難なツアー7インチ、コンピレーション曲、アート・インスタレーション作品、アルバム『
Mars Audiac Quintet』と『
Dots and Loops』のレコーディング・セッションからの未発表曲も収められます。
国内流通仕様盤CDとLPの初回盤は、ミラーボード仕様の特殊パッケージを採用し、ステッカーを封入。数量限定の国内流通仕様盤 + Tシャツ・セットも同時発売されます。さらに対象店舗でCDおよびLPを購入すると、先着でジャケットのデザインを起用した缶バッヂがもらえます。