スティーヴ・ジャンセン 2025/01/07掲載(Last Update:25/01/08 16:00)
1980年代初頭、絶大な人気を誇ったイギリスのバンド、
Japanのドラマーとして知られる
スティーヴ・ジャンセンの個展「Steve Jansen solo exhibition “The Space Between”」が、1月10日(金)〜23日(木)の期間、東京・原宿を拠点にしたアートオークションハウス「NEW」にて開催されます。
高橋幸宏や
坂本龍一、
土屋昌巳との交流でも知られ、昨年の高橋幸宏の命日には、高橋幸宏が40年以上前に書いた未発表曲を完成させた「Impossible Until It Happens」を公開し話題を呼んだスティーヴ・ジャンセン。写真家としても活動しており、これまでに数多くの作品を撮影。2015年には高橋幸宏のプロデュースで日本オリジナル編集の写真集『Throuth A Quiet Window』も発売されています。1981年にPARCOで日本初の展覧会を開催して以来、KYOTOGRAPHIEに続く3回目となる本展覧会では、2022年秋にジャンセンが来日して撮影した作品群が、NEWの空間を埋め尽くします。
全て新作で構成される本展覧会のテーマは「レジステンシャリズム」。東京都心の建物が乱雑に並ぶ不規則な建築構造からインスピレーションを得て、無機物が人間に対して陰謀を企てているというユーモラスな考察で、無機質な物体がまるで悪意や敵意を持っているかのように感じさせる錯覚を引き起こします。
また、本展覧会では東京をイメージしたオーディオ・インスタレーションも展示。東京都心を想起させる雑音、足音、金属音、ゴロゴロとした音、ビルの隙間や地下に響く残響音などが含まれており、これらの音が都市の風景に影を落とすかのようにメロディとリズムを構築しています。
なお、本展では展示作品やオーディオ付きポストカード、Tシャツも販売されます。