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スティーヴ・ライヒ×ジョニー・グリーンウッド、奇跡のコラボを遂げた新作をリリース

スティーヴ・ライヒ   2015/01/28 15:29掲載
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 スティーヴ・ライヒ×ジョニー・グリーンウッド奇跡のコラボレーションの新作『radio rewrite / レディオ・リライト』(WPCS-12932 2,600円 + 税)が1月28日(水)にリリースされます!収録されているのは、「エレクトリック・カウンターポイント」と「ピアノ・カウンターポント」、そして「レディオ・リライト」の3作品です。

 2010年にポーランドのクラコフで行なわれた〈ライヒ・フェスティバル〉で、グリーンウッド(レディオヘッド)が演奏した「エレクトリック・カウンターポイント」。以来彼はさまざまな場所で、この曲を演奏することとなります。ライヒの「カウンターポイント」シリーズの3曲目にあたるこの曲は、あらかじめ奏者が10のギター・パートと2つのベース・パートを録音したテープに合わせ、11本目のギター・パートをパフォーマンスする、というものです。オリジナルはパット・メセニーの録音ですが、21世紀の新たな「エレクトリック・カウンターポイント」レコーディングが登場します。

 ピアノ・カウンターポイントの原曲は、ライヒの1973年作品「6台のピアノ」。2011年にヴィンセント・コーヴァーによりアレンジされ、「ピアノ・カウンターポイント」となりました。この曲もまた、あらかじめ収録された多重録音のテープとともに演奏されます。

 そしてアルバムの表題曲、「レディオ・リライト」。〈ライヒ・フェスティバル〉において「エレクトリック・カウンターポイント」を演奏したグリーンウッドの演奏に触発され、レディオ・ヘッドの作品を聴きまくったライヒが新たに作り上げた楽曲です。レディオ・ヘッドの「エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」(『キッドA』(2000)収録)と「ジグソー・フォーリング・イントゥ・プレイス」(『イン・レインボウズ』(2007)収録)をもとに、ライヒ独自の様式で、“ロックではない楽器のために”作り上げた作品となっています。初演は2013年3月、イギリスでのこと。同年11月には、このアルバムで演奏しているアラーム・ウィル・サウンドがアメリカ初演を果たし、大きな話題をさらいました。

 78歳にして、今なお新たなインスピレーションを求道するライヒの精神が結実した本アルバム。21世紀、さらなる進化を続けるライヒの音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。

■2015年1月28日(水)発売
『radio rewrite / レディオ・リライト』
WPCS-12932 2,600円 + 税

[演奏]
ジョニー・グリーンウッド(g / 01〜03)
ヴィッキー・チョウ(p / 04)
アラン・ピアソン指揮アラーム・ウィル・サウンド(05〜09)

[収録曲]
01. エレクトリック・カウンターポイントI. はやく
02. エレクトリック・カウンターポイントII. ゆっくりと
03. エレクトリック・カウンターポイントIII. はやく
04. ピアノ・カウンターポイント
05. レディオ・リライトI. はやく
06. レディオ・リライトII. ゆっくりと
07. レディオ・リライトIII. はやく
08. レディオ・リライトIV. ゆっくりと
09. レディオ・リライトV. はやく
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