ストレイテナーの全国ツアー〈Nexus Tour〉ファイナルが、去る5月8日に日本武道館にて開催! オーディエンスが密集するスタンディング形式のアリーナ・フロアと、その頭上に広がる1階席と2階席。その壮観の景色から沸きあがる異常なほどの熱気。ギタリストに大山純を迎えた新編成による初のアルバム
『Nexus』を引っさげた全国ツアーのファイナルを飾る舞台は、ストレイテナー史上に残る一大スペクタクルへ!
大きく響き渡る「クラッシュ」の歌詞に、すぐさま呼応する大観衆。「Ark」「Melodic Storm」と続いたオープニング・ブロックは、激しい演奏が美しいメロディを支える、ストレイテナーらしいロック・サウンドの連発に大きな一体感が誕生。
彼らの真骨頂と言っていい迫力のパフォーマンスからスタートしたライヴは起伏豊かな展開を見せ、「AFTER THE CALM」では、大山の奏でる鍵盤がシャープなサウンドに情感を加え、「FREE」では一転、ハードコアなビートが炸裂。かと思えば「Lightning」などではホリエが鍵盤を奏で、メロディをしっとりと歌い上げる。結成当初は、ホリエとドラマーのナカヤマシンペイの2人編成。そこへベーシスト、日向秀和が加わって3人編成になり、さらに大山が加わって4人編成になり……と、バンドのスタイルがヴァージョン・アップしていくとともに、生み出す楽曲の幅がどんどん広がっていったストレイテナー。この日のライヴは、結成からの11年間で彼らが作り上げてきた多彩な音楽観が凝縮されたものに。
「ライヴの空間っていうのはたぶん、ほとんどの人にとっては、“非日常”で……。日々の悲しみとか、苦しみとか、色々なことを忘れて純粋に音楽で笑顔になれるっていう、そういう時間が今なんじゃないかと思います」とポジティヴな雰囲気が満ちあふれているホリエの言葉に続いた「POSTMODERN」「KILLER TUNE」もまた、ストレイテナーが開拓した新感覚のロック・ナンバー。目にも鮮やかな色とりどりのレーザー光線とともに響く、ダンス・ミュージック的なグルーヴが、スタンディング・エリアの人波をさらに激しく波打たせる。本編の最後を飾った「ネクサス」では、観客とバンドが固い“絆”で結ばれたような感覚が武道館全体を包み込み、クライマックスへ。Wアンコールで演奏された「MARCH」の美しいピアノの旋律が最後の一音を鳴らすと同時に、観客からは惜しみない拍手が送られ、最高の一夜は幕を閉じました。
このライヴはDVDとして8月5日に発売が決定。さらに同時にニュー・シングルも発売される(!)とのこと。夏フェスへの出演も続々と発表されるストレイテナー、今後も注目です。