2011年に日本での活動を本格的にスタートさせたSUPER JUNIOR。その中でも歌唱力に定評のある3人、イェソン、リョウク、キュヒョンによって結成されたユニット・SUPER JUNIOR-K.R.Y.の約2年ぶりとなる単独ライヴ・ツアーが、11月19日、パシフィコ横浜　国立大ホールで幕を開けました。3日間で計15000人を収容する会場にもかかわらず、50万枚を超える応募が殺到、発売後たった3秒でソールドアウトしたというプレミアム・ライヴは、ワールドツアーを行っているSUPER　JUNIOR本体とは異なり、完全な日本オリジナル・ヴァージョン。しかも今回は開催時の季節感も取り入れ、クリスマスを意識したロマンチックな雰囲気のものになっていました。

　SUPER JUNIOR-K.R.Y.は、歌って踊るSUPER JUNIORとは違い“聴かせる”ことがメインのユニット。それだけにオープニングからしっとりとした楽曲が続き、SUPER　JUNIORのイメージカラ―であるパールサファイアブルーのペンライトで埋め尽くされた客席もうっとりとした表情に。久々に味わう3人の圧倒的な表現力と歌唱力に酔いしれる様子が見て取れました。それでも「みなさん、来てくれてありがとうございます！」（イェソン）「2年ぶりですね！　K.R.Y.のライヴを、みなさん待っていてくれましたか？」（リョウク）「今日は僕たちと一緒に素敵な時間を過ごしましょう！」（キュヒョン）と3人が挨拶すると5000人が一気にヒートアップ。彼らのファンが、どれだけこの日を待ち焦がれていたかが伝わってきました。　
　そんなファンの熱い想いに応えるため、K.R.Y.もこの日本ツアーのためだけにスペシャルなメニューを準備。「Silent Night」で始まるクリスマスソングコーナーを用意。その中で「日本のクリスマスには、この曲が欠かせません！」（イェソン）と山下達郎の「クリスマス・イブ」のカヴァーも披露。誰もが知っている楽曲だけに「みなさん一緒に！」とキュヒョンがマイクを差し出すと客席も大合唱。一足早いクリスマス気分を3人と共に味わっていました。

　その後も日本の楽曲のカバーも含まれたそれぞれのソロ・コーナーなどもあり、K.R.Y.の魅力と同時にひとりひとりの個性も堪能できた、この日のライヴ。だが、それだけではなく、なんと、最後にはとびきりのサプライズが。リョウクが「重大なことをお知らせします」と口火を切り、キュヒョンの口から「SUPER　JUNIOR-K.R.Y.の初めてのシングルを来年1月23日に発売します！」と衝撃の事実が告げられると、会場は興奮状態に！　その反応を見たイェソンも「SUPER　JUNIOR-K.R.Y.が結成されてかれこれ6年になるのですが、その間、アルバムが出そうになって出ない、出そうになって出ないを繰り返してきたんです（笑）。でも、ついに来年シングルが出ることになりました。全てみなさんのおかげです！」と満面の笑顔で報告。満員のファンと喜びを分かち合っていました。

　そしてアンコールでは、日本オリジナル作であり、歌詞も全て日本語で構成されたその1stシングル曲「Promise You」を世界初披露。遠距離恋愛をモチーフにしつつ、離れていても想いはつながっているという歌詞が印象的なミディアムバラードは、まるでメンバーとファンとの関係性を表現しているような内容。3人の美しいハーモニーと相まって、とても心に響くナンバーに仕上がっていました。また、カップリングとして、今回のライブでも歌われている一青 窈のカバー曲「ハナミズキ」を収録することも発表。まさに日本オリジナル企画ならではの味わいある2曲だと言えるでしょう。

　パシフィコ横浜公演、神戸ワールド記念ホール公演が一瞬で完売したため、来年1月22〜24日に日本武道館で追加公演を行なうことも決定したSUPER JUNIOR-K.R.Y.。10月31日にリリースした『SUPER JUNIOR WORLD TOUR SUPER　SHOW4 LIVE in JAPAN』が海外男性アーティストとしては史上初めてオリコンDVD、Blue−ray Discランキングで同時総合首位を獲得したSUPER JUNIORはもちろん、2013年はK.R.Y.としての活動からも目が離せない年になりそうです。