9月16日（木）にスコットランド・グラスゴーのベラヒューストン・パークで行なわれたローマ教皇ベネディクト16世の野外ミサにおいて、800人の大聖歌隊とともにローマ法王の前で見事に歌いきったスーザン・ボイル（Susan Boyle）。11月10日発売の2ndアルバム『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』の収録曲が発表されました。ローマ法王の前で歌った「メイク・ミー・ア・チャンネル・オブ・ユア・ピース」や、ルー・リードとの確執（？）騒動などでも話題の「パーフェクト・デイ」、レナード・コーエンの「ハレルヤ」、「蛍の光」などが収録されます。

　コンサートの前日に「明日バックステージでローマ法王と謁見できることになりました」と聞かされ、感激のあまり失神してしまったそうなスーザン・ボイルですが、当日はデビューのきっかけとなった代表曲「夢やぶれて」、「偉大なるかな神（輝く日を仰ぐとき）」、さらにはニュー・アルバムに収録される「メイク・ミー・ア・チャンネル・オブ・ユア・ピース（平和の祈り〜アッシジの聖フランシスコ）」の3曲を熱唱、7万人の参列者や法王から大きな拍手を受けました。スーザンにとっては“一生忘れられない経験”となったようです。

　そんな中、待望のニュー・アルバム『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』を11月10日はリリースすることが発表され、収録曲も明らかに。

　『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』はスーザン・ボイルと世界的に評価の高いプロデューサー、スティーヴ・マックが再びタッグを組んだホリデイ・アルバム。スーザンは「ザ・ファースト・ノエル（牧人羊を）」「オー・ホーリー・ナイト（さやかに星はきらめき）」などクリスマス・シーズンの人気曲を取り上げる傍ら、「ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー」（クラウデッド・ハウス）や「パーフェクト・デイ」（ルー・リード）、「ハレルヤ」（レナード・コーエン）などロック／ポップスの名曲にも果敢にチャレンジし、新しい個性を与えています。

　さらに、“スーザンの恩返し”プロジェクトで優勝したアメリカ人救命士、アンバー・スタッシとのデュエットも。アンバーとスーザンは「ドゥ・ユー・ヒア・ホワット・アイ・ヒア」の誰にも真似できない見事な歌唱を披露しています。

　新作『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』についてスーザンはこう説明します。「人々の心の琴線に触れる曲にしたいと思いながらこのアルバムを作っていました。私にとっての音楽はいつも一緒の友達のようなものですが、特別な日はとりわけそうです。今回は、今年のホリデイ・シーズンのあらゆる気分に寄り添えるように、様々なタイプの曲を歌おうと思いました。この季節は1年を振り返る時期であると同時に、一番身近な人たちと楽しみや喜びを分かち合う時期ですものね」

　2009年に世界最大の売り上げを記録したアーティストにして、この10年に世界最速の売れ行きを記録したアーティスト、そしてイギリスのチャート史上最速の売れ行きを記録したアーティストとなったスーザン。その輝かしき第二章の幕開きを楽しみにしましょう！



Photo:Joel Anderson/SYCO