神戸のグラインドコア・バンド、
SWARRRMの活動初期とも言える2000年代前半期に発表された2枚のアルバムを編集した『偽救世主共 + AGAINST AGAIN』が、2月17日(金)にリリースされます。
90年代後半から活動を始め、2020年代に入った今でも止まることなく、むしろ以前にも増して創作スピードを加速させ、次々とインパクトのある作品を生み出しているSWARRRM。現在でもそのサウンドは作品毎に更新と進化を続けており、2010年代に入ってからのアルバム『Flower』(2014年 / Daymare Recordings)、『
こわれはじめる』(2018年/3LA)、『
ゆめをみたの』(2021年 / 3LA)でも確実に新しいリスナーを獲得しており、この世代のバンドの中ではもはや奇跡的とも言える存在感を放っています。そんなSWARRRMの活動初期の名作2作を復活させる今回のリリースは、現在のSWARRRMを聴き込んでいるリスナーが聴いても新たな刺激を感じることができ、また当時のリスナーにとっても改めて聴く価値のある意義深いものといえます。
1stアルバム『
AGAINST AGAIN』(2000年 / God Door,CH)、そして2ndアルバム『偽救世主共』(2003年 / HG Fact)は長らく廃盤になっていた作品で、ジャンル越境的なグラインドコアとしてのSWARRRMの魅力が存分に発揮された海外でも人気の高い作品。本作CDでは両作品の内容を収録しており、当時のシーンへより多大なインパクトを与えた『偽救世主共』のアートワークをベースに若干の調整を入れつつもなるべくオリジナルのテイストを活かした形でリイシューしています。そのため、収録曲順は作品の時系列ではなく『偽救世主共』から『AGAINST AGAIN』という流れで構成されています。
なお、2014年に3LAからリリースされた、当時Kapo(g)が「遅れてきた3rdアルバムくらいの気持ち」と語った『
20year chaos』も、この時期の前後=2000年代前半期の時期のEPやスプリットを厳選し再編集した内容なので、本作と合わせて聴いてみるとバンドの進化、破壊と創造の軌跡をより深く楽しむことが出来ます。