青山真治監督の7年ぶりの長編映画「空に住む」が、
多部未華子を主演に迎え、10月23日(金)より全国ロードショー決定。
本作のストーリーの原点となったのは、J-POP界を牽引する作詞家・小竹正人が手掛けた小説「空に住む」(2013年刊・講談社)。原作と共に誕生した楽曲「空に住む~Living in your sky~」を国民的人気アーティスト・
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが担当し、小説と楽曲が同時にリリースされたことでも話題を集めました。そんな小説と音楽の世界観から生まれた珠玉の物語が、話題の演技派キャスト陣と日本を代表する名監督によって映画化されます。
両親が急死し、孤独を抱える主人公・直実を演じるのは、多部未華子。多くのドラマや映画に出演し、作品ごとに違った魅力を見せる演技派女優が、本作では迷い傷つきながらも確かな選択をして変わっていく女性の心理を深く掘り下げ、新たな魅力を発揮しています。
また脇を固める共演者には、注目の若手からベテラン俳優、作家まで豪華なメンバーが揃っています。直実の後輩で複雑な事情を抱えた妊婦・愛子役に、説得力のある演技で存在感を示す大注目の女優・
岸井ゆきの。何不自由なく暮らすもどこか空虚さを感じ、直実に何かと世話を焼く叔母・明日子役には、ドラマ「MIU404」で元ホステス役を演じ話題となった
美村里江。直実と同じタワーマンションに暮らし、偶然の出会いから直実と男女の関係になっていくスター俳優・時戸森則役を、
EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーでありながら、多くの映画やドラマに出演し高い評価を得る
岩田剛典が今までにない“悪い男”を魅力的に演じています。
直実をタワーマンションに迎え入れた叔父・雅博役に、数々の話題作に出演するベテランにして今年も映画「サイレント・トーキョー」の公開が控える
鶴見辰吾。直実が務める出版社・社長役に、“ハコちゃん”の愛称で知られ、ドラマ『
グランメゾン東京』などで俳優としても活躍する作家の岩下尚史。直実の出版社・上司役に、舞台、映画、ドラマと幅広く活躍し、大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」『
これは経費で落ちません!』への出演でも注目された
髙橋 洋。愛子と関係を持つ作家・吉田役に、
北野 武監督作品『アウトレイジ 最終章』などに出演し、各監督から絶大な信頼を得ている
大森南朋。直実が出会う不思議な男性役に、国内外で100本を超える映画に出演し、名だたるクリエイターからの指名が尽きない
永瀬正敏。直実の住むタワーマンションのコンシェルジュ役に、日本を代表する名優・
柄本 明など、実力派キャストが名を連ねます。
そして本作の監督は、『
EUREKA ユリイカ』で〈カンヌ国際映画祭〉批評家連盟賞受賞ほか国際的に高い評価を得る名匠・青山真治。実に7年ぶりの長編新作となる本作で映し出されるのは、主人公の人生を主軸にしながら、異なる境遇で悩みを抱える20代から30代の女性たち。両親との死別、妊娠、出産など、現代女性の人生のターニングポイントに迫る様々なドラマと、彼女たちを支える人々の感情の機微や葛藤が、青山の手腕によってエチュードの様に丁寧に描かれ、既に評論家からの作品への絶賛の声が寄せられています。
[コメント]脚本から公開まで足かけ四年、ああでもないこうでもない、それがダメならこうだ、もはや絶望という時期もありました。すると救いの神が舞い降りて、高層マンションのてっぺんからTake it easy manと厳かに言われるのです。だから私はこの映画を愛している。誰にもばれないように、ひとり静かに愛するのです。――青山真治監督無我夢中で書いた小説と泣きながら書いた歌詞が青山真治監督のおかげで報われました。原作に息を吹き込むかのように多部未華子さんが主人公を奥深く演じてくれています。忘れそうになっていた幸せと忘れてはいけない悲しみを思い出し、宝物がまたひとつ増えたような気持ちです。映画制作と主題歌制作に関わってくださった全ての方に感謝します。――原作者 小竹正人©2020 HIGH BROW CINEMA