松竹がほこるライブラリーの中から人気作・名作を選りすぐった「あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション」シリーズ。昨年11月に亡くなった
高倉 健を追悼し、本シリーズより
『遙かなる山の呼び声』(1980年)が5月8日(金)に発売決定。現・山田組の近森眞史キャメラマン監修によるブルーレイのための完全ニューマスターで、名作がさらに美しい映像となって甦ります。
『遙かなる山の呼び声』は、東映・任侠映画の大スターである高倉 健と、名匠・
山田洋次監督が『幸福の黄色いハンカチ』に続いてタッグを組み、〈モントリオール国際映画祭〉審査員特別賞や〈日本アカデミー賞〉各最優秀賞と、国内外で多くの映画賞を受賞した名作。
山田監督は高倉の死去に際して、「親しくしている友人を通して、“次の作品を準備している”という話を聞いていましたので、“ああ、元気にしているんだな”と思っていました。健さんが元気でいてくれることが、どれだけ励みになっていたことか。きわめて繊細で、人の気持ちをよくわかる本当に行き届いた方でした。僕にとって渥美 清さんと高倉 健さんは、間違いなく、巡り合うことのできた二人の偉大な俳優でした」と語っています。
北海道の根釧原野を舞台にした本作にて、高倉は過去を背負い、警察に追われながらも、寂しく暮らす母と子を優しく見守る男という適役を好演。また、
倍賞千恵子とのラスト・シーンは『幸福の黄色いハンカチ』にも劣らない、心揺さぶる名場面です。
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