今年デビュー40周年を迎えたギタリストの
高中正義が、12月14日に今年2枚目となるアルバム
『Ukulele SEYCHELLES』をリリース。これは、1976年にリリースされたソロ・デビュー作『セイシェルズ』をアルバムまるごとウクレレでセルフ・カヴァーに挑んだ意欲作! ジャケットは『セイシェルズ』と全く同じ構図で油彩タッチに仕上げられています。
なんでも、高中は目覚めるとウクレレを弾くのが最近の習慣になっており、特に『セイシェルズ』収録曲を弾くと和んで気持ちがいいとのことで、この企画へ発展。当初はミニ・ギター2本だけのシンプルな編成で考えていたそうですが、実際に録音をはじめると物足りなさを感じ、すべての楽器を可能な限りウクレレで演奏することに方向転換! ドラムのかわりにウクレレやアコースティック・ギターのボディを叩き、ベースは(一部フェンダー・ベースを使ったものの)低音を再現するべく、ガットギターで代用。レコーディングに際しては固定した方が弾きやすいと、天井から釣り糸を垂らしウクレレのヘッドに括り付けるという涙ぐましい努力も!
アルバム『セイシェルズ』は、
ミカ・バンドや
サディスティックスを経てセッション・ギタリストとして活動していた頃の1976年にリリース。高中は「周囲からは“まだソロを出すのは早い!”と言われた中、必死に作ったアルバムです。まさか還暦近くになってウクレレでカヴァーするなんて、当時は想像出来なかった。あれから数十年経っても、まだ行ったことのない“憧れのセーシェル諸島”を皆様に楽しんで頂けたら嬉しいなぁ……」と、コメントを寄せています。