高中正義のデビュー40周年記念企画の総決算でもあるNHKホール公演が12月16日(金)に行なわれました。1曲目にブルーのYAMAHA SGギターで演奏されたのは、なんと「BLUE RAGOON」! 通常はコンサートの終盤にプレイされる高中の代表曲! 続く「パラレル・ターン」では自らヴォーカルを披露と、よもやのオープニングに会場は早くも総立ち!
この日の公演は、事前にオフィシャル・サイトでリクエストを受け付け、人気曲を演奏するというセットリスト。……それゆえか、本意ではない(!?)曲も含まれているようで、MCでは「ほんとは歌いたくなかったんですが、今日は僕の意志ではなく、みなさんの意志に従う、みなさまの家政婦。ギタリストのミタです!」とギャグを交えつつプレイ! 中盤にはクリスマス・メドレーまで披露するサービスも!
後半はフュージョン・ファンお待ちかねのゲスト・コーナー。まずは
サディスティックス時代の盟友、ベースの
後藤次利の登場。まだ大阪公演を控えているので曲目の詳細は省きますが、この2人と言えば……な楽曲をガッチリ競演!
続いてのゲストは御大ドラマー、
村上“PONTA”秀一。サンタクロースを彷彿させる赤いガウン姿で舞台に登場。圧巻は「READY TO FLY」内での、パーカッション・
斉藤ノブ、80年代の高中バンドを支えたドラマー・
宮崎まさひろと村上“PONTA”秀一のセッション。熟練プレイヤー3人の夢の競演だけでも凄いのに、そこへ高中のギターが唸るように絡んでいくのだから、フュージョン・ファンにとってのまさに至福の瞬間。
この日、会場に集まったファンは40代後半から50代が中心で、その9割が男性客。2時間30分の長丁場、演奏された全20曲のほとんどが70〜80年代の曲。つまり、この日の観客がティーンエイジャーだったりギター小僧だった頃の曲! それぞれの40年を重ね合わせながら、素晴らしいパフォーマンスを楽しんだのでは。
なお、高中は、40周年記念企画の締めである大阪での大晦日カウント・ダウン公演、来年2月に来日する米音楽界の至宝、
ナラダ・マイケル・ウォルデンのスペシャル・ゲストに参加することが発表。ナラダ・マイケル・ウォルデンは名盤『SAUDADE』のプロデューサーでもあり、同じステージでの共演は1982年の<ギター・ファンタジア・ツアー>の横浜スタジアム公演以来30年ぶり! こちらもご注目を。