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タナカカツキ「逆光の頃」を実写映画化 出演は高杉真宙、葵わかな

高杉真宙   2017/03/30 16:16掲載
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タナカカツキ「逆光の頃」を実写映画化 出演は高杉真宙、葵わかな
 天久聖一との「バカドリル」や「オッス! トン子ちゃん」、カプセルトイ・フィギュア「コップのフチ子」の原案など、多彩な活動で知られるタナカカツキの作品をベースに制作された映画、「逆光の頃」(監督: 小林啓一)が今夏、東京・ 新宿 シネマカリテなどで公開されます。

 本作は、全12編からなる原作漫画から「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編を取り上げ、オリジナル・ストーリーを加え実写映画化したもの。古都・京都の街を背景に、思春期をさまよう高校生の姿を日常と非日常を行き来しながら描いています。監督・脚本は、『ももいろそらを』で第24回〈東京国際映画祭〉日本映画・ある視点部門の作品賞を受賞した小林啓一が担当。主人公の男子高校生“赤田孝豊”役を「PとJK」など出演作が続く高杉真宙、主人公が恋心を抱く幼なじみには、10月からスタートするNHKの連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務める葵わかなが演じます。

ずっと映画にしたかった作品です。主演の高杉真宙くんやヒロインの葵わかなさんは、原作から飛び出してきたような存在感でした。よく「孝豊」や「みこと」として生まれてきてくれたなと大げさでなくそう思います。この作品は二人が生まれる少し前に世に発表されました。当時高校生だった僕から今の今まで、二人をずっと待っていたように思えます。
――小林啓一監督

京都で生きる孝豊達の日常は何気ないものですが、とても輝いて見えます。この作品を観ると、京都に生まれて生活している皆が羨ましくて、自分も京都で生まれて育ちたかったな…と感じます。また撮影中に会話の間がすごく難しくて苦労したなぁ…と改めて思い出しました。でも、その「間」だけでクスッと笑えたり、心情の変化がわかったりするんだなと改めてよくわかりました。葵わかなさんとは、共演するのは初めてですが、一緒に演技をしていて落ち着く方でした。孝豊と葵さん演じるみことの幼なじみという設定ですが、その役の通り、葵さんも隣にいることが違和感なく不思議に感じる事なく、セリフの掛け合いを楽しみながら演じることが出来ました。特に好きなのは、夜の学校のシーン。あとは、僕の出演していないシーンなのですが、みことが「家に帰るよ」とお父さんを連れ帰るところです。あんなにナチュラルに演技が出来るんだなぁ…とたくさんの刺激を頂きました。
――高杉真宙

初めて伺った時はヒロインという役に驚きましたが、台本と原作を読むと世界観がしっかりしている作品だったので、撮影前はその作品の雰囲気をうまく出せるか、役に馴染めるか、とばかり考えていました。現場に入ってからは監督や孝豊役の高杉さん、方言指導の方とリハーサルやディスカッションを重ねて撮影に挑んだので、一緒に作品を作らせてもらえてるように日々感じられて、とても楽しかったです。
――葵わかな

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©タナカカツキ / 講談社・2017 東映ビデオ / マイケルギオン

「逆光の頃」
2017年初夏、新宿シネマカリテほか全国順次公開

[ストーリー]
日本の歴史を感じさせる古都、京都。京都生まれ、京都育ちの赤田孝豊。どこにでもいるような平凡な高校二年生の孝豊は、同級生たちとの友情やケンカ、幼なじみの女の子への恋などを経験していく……。思春期ならではの人生に対する漠然とした不安を抱えながら、1歩前に進みだそうとする。

脚本・監督: 小林啓一
原作: タナカカツキ「逆光の頃」(講談社「モーニングKC」所載)
出演: 高杉真宙 / 葵わかな


配給:SPOTTED PRODUCTIONS
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