ヴァイオリニストの
天満敦子が、「無言館で“旦那さん(=使用のヴァイオリン / 1735年製のストラディヴァリウス)”の音を録音しておきたい」という思いから制作された新作アルバム
『天満敦子 in 無言館』(KICC-1275 2,778円 + 税)を8月24日(水)にリリース。192kHz / 24bitで録音され、ハイレゾ配信も実施されます。
無言館は、作家の窪島誠一郎が1997年、長野県上田市に開館した戦没画学生慰霊美術館。大戦によって画家への夢を断たれた戦没画学生百余名のおよそ700点におよぶ遺作、遺品が展示されています。建物は上から見ると十字架をかたどった何の飾りもないコンクリート造りで、ヨーロッパの古い教会や修道院を思わせる雰囲気です。センター部分は天井高10メートルにもおよぶ構造となっており、残響時間は3〜4秒にもおよぶ、至高の音響空間といってもいい場所です。
本企画は、ここで1999年以来毎年9月に無伴奏コンサートを行なっている天満がこの無言館の音響の良さに感激し、提案して実現したもの。天満にとっては、キングレコードで13枚目となるアルバムです。出会って来年で30年を迎える“旦那さん”のために最高の場所で録音しておきたいと願う、天満の熱い思いが込められています。
収録曲はファンからリクエストの多い「鳥の歌」をはじめ、
和田 薫が天満のために書き下ろした「譚歌五色(たんかごしき)」全曲、「知床旅情」「花は咲く」といったおなじみの曲から、定番「望郷のバラード」まで、全14曲。“平和への祈り”“心の癒しと浄化”“生きる歓び”といったテーマを謳いあげています。
■2016年8月24日(水)発売
天満敦子
『天満敦子 in 無言館』
KICC-1275 2,778円 + 税
[収録曲]
01. バッハ: アダージョ〜無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV.1001から
02. カタロニア民謡 / カザルス編: 鳥の歌
03. シューマン: トロイメライ
和田薫: 独奏ヴァイオリンのための譚歌五色
04. 譚歌I〈琥珀(こはく)〉
05. 譚歌II〈紅蓮(ぐれん)〉
06. 譚歌III〈漆黒(しっこく)〉
07. 譚歌IV〈萌黄(もえぎ)〉
08. 譚歌V〈紫紺(しこん)〉
09. 弘田龍太郎: 叱られて
10. 森繁久彌: 知床旅情
11. 山田耕筰: からたちの花
12. ポルムベスク: 望郷のバラード
13. ホルスト: ジュピター
14. 菅野よう子 / 和田薫編: 花は咲く
[演奏]
天満敦子(ヴァイオリン)
[録音]
2016年5月24日, 25日, 6月15日 長野 上田 無言館
■天満敦子 in「無言館」vol.18
2016年9月17日(土)
長野 上田 戦没画学生慰霊美術館 無言館
開演 19:00
※お問い合わせ: 無言館 0268-37-1650
■こわしてはいけない―無言館をうたう
2016年9月25日(日)長野 上田 サントミューゼ
開演 14:00
鼎談: 窪島誠一郎(無言館館主)×池辺晋一郎(作曲家)×丸山貢一(信濃毎日新聞社 論説主幹)
ヴァイオリン: 天満敦子(ピアノ: 宮入有子)
合唱: 混声合唱組曲「こわしてはいけない―無言館をうたう」