これまで
山下洋輔、
渡辺貞夫、
日野皓正ら、数々の巨匠との共演を誇る、現役女子高生アルト・サックス奏者の
寺久保エレナ。すでに地元北海道はもとより、全国のジャズ・ライヴ・ハウスやジャズ・ファン、評論家の間で「エレナを聴いたか?」との問いかけが交わされている天才少女が、6月23日にアルバム
『ノース・バード』でデビューします。
寺久保エレナは、1992年札幌生まれ。6歳からピアノを、9歳からサックスを始め、2002〜2007年まで札幌ジュニ・ジャズ・オーケストラに参加。13歳の時には、最年少でボストン・バークリーアワードを受賞し、2007、2008年にバークリー音楽院に小学生としてサマー・プログラムへ短期留学。昨年は、バークリー・サマー・ジャズ・ワークショップに日本人で初めて選抜され、8月には
佐山雅弘クインテットのツアーに参加、アルバム『RED ZONE』を同メンバーでリリースするなど、めきめきと実力を発揮していました。
彼女の野太い音色とまばゆいばかりのスピード感を伴ったサックスは、まさに“本格派”の貫禄。この新作の共演メンバーも
ケニー・バロン(p)に
クリスチャン・マクブライド(b)、
ピーター・バーンスタイン(g)、
リー・ピアソン(ds)という、超一流のファースト・コール・ミュージシャンばかりですが、彼女の圧巻のプレイで統率。
楽曲はスタンダードを中心に、山下洋輔が彼女に送ったタイトル・チューン「ノース・バード」や、彼女のペンによるオリジナル「ティム・タム・タイム」「テイク・ザ・サンライト」を収録。
堂々とした鮮烈なプレイは、全ジャズ・ファン要注目! <東京Jazz2010>への出演も決まっており、今年のジャズ界の台風の目となる大型新人の登場となりそうです。