ザ・ベータ・バンド 2004/08/04掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ポスト・ロックとはまた違った次世代ロックを聴かせてくれた、UKの芸術至上主義バンド、
ザ・ベータ・バンドが今秋のツアーを最後に解散する模様です。
これは
彼らの公式HPにて先日発表されたもので、バンドは“よいものはすべて終わるに違いない”とのコメントを公式HPに寄せています。どうやら今回の決定の背後には、バンド結成以来、約8年もの間、ずっと商業的な成功を得られなかったことがある模様。たしかにロック、フォーク、ヒップホップ、カントリーなど、様々なジャンルの要素を貪欲なまでに取り入れ、それをサイケなアレンジで融合させてみせた彼ら特有のサウンドは、中毒性は非常に強いものの、一般層を取り込めなかったのは事実。とはいえ、今年発表の3rdアルバム
『ヒーローズ・トゥ・ゼロズ』(写真)では、レディオヘッドを手掛けたナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに起用して、その不思議さの漂うサウンドが更なる輝きを放っていただけに、今回の決定は非常に残念。なおバンド最後の作品は、近々リリースされるという、ビデオ・クリップなどが収録されたDVDとなる予定です。
ちなみに、気になるメンバーの今後ですが、フロントマンのスティーヴン・メイソンは、すでに活動を開始しているソロ・プロジェクト、
キング・ビスケット・タイムとして活動していくとのこと。他のメンバーも同様に、各々のソロ作などを制作していくそうです。