ザ・コーラル(UK) 2003/06/10掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
60年代ロック濃縮還元な傑作1st
『ザ・コーラル』(写真)で鮮烈なデビューを果たし、初の来日公演も大成功をおさめた
ザ・コーラル。以前より彼らを推しに推していた音楽書架としては、こと嬉しい限り。ビートルズとドアーズの最もサイケな部分をケンカさせたような作風は、しかし単にノスタルジックなものじゃなく、その手の音を初めて耳にするリスナーをも刺激しまくった強烈なものでした。何より、追憶で語られがちなサイケが「今」の音になっているところが、うるさ方にも評価点だったようで。それを叩き出したのが平均年齢20歳のメンバーたちというのが、また驚きだったわけで。
その後、
以前お伝えした日本独自構成のEP『ドント・シンク・ユー・アー・ザ・ファースト』でもあいかわらずサイケな、しかしどこか落ち着いたたたずまいで新しい動きを見せてくれた彼ら。早くも2ndが発売されます!
『マジック&メディスン』(EICP-246)と名付けられた「いかにも」なタイトルの本作、先行シングルの曲調が示していたように、破天荒だった前作よりも普遍的な出来となっているのだとか。アクが強い作風だった彼らですから、その反応は大好きかダメかにバッサリ分かれてしまいがちでしたが、今回は広い層にアプローチしそう。フジロックでの来日も決定しているので、その前に本作で予習を! ボーナス・トラック収録なうえ日本先行で、7/16に\2,520(税込)にて発売です!
何より若く、「これから」が実に楽しみな彼ら。期待して待ちましょう。